夜業(よなべ)

  • 意味:夜、仕事をすること
  • 豆知識:鍋で物を煮て食べながらする意から「夜鍋」とも書きます。

♪かあさんは~よなべーをして、てぶくーろ編んでくれたー・・
今どきの若者って、この歌知ってますかね?
私たち世代が「母さん」として、夜なべして手袋編むって
ないような気もしますが、
編み物って、思いのほか面白くてハマりますので
編んでいるうちに、いつの間にか朝だった!
ということは、ありそうな気がします。

夫の死

きのうの記事で、小説「もう別れてもいいですか」の感想を
あれこれ書いていて思い出したことがありました。

私もそうだったんですが、
元夫のせいで、経済的にひっ迫した生活を余儀なくされて
結果的に離婚を選択した知人の話です。

その人の元夫さんが孤独死していた
ということを話してくれたときに、思わず

よかったわね。

と、本音を言っていました。

その真意は、

お子さんに迷惑かけずに死んでくれてよかったわね。

というものだったんですけど
言葉だけ聞くと、とんでもない相槌ですよね。

私自身が、息子に迷惑かけてくれるなよ、という気持ちから
その後の元夫の暮らしぶりを心配しています。

それぐらい、経済的な迷惑をかけられた、ということでもありますし
そういう男を、まるっきり信用していないから
自分の息子にも、たかりに来るんでは?
と、不安に思う気持ちがあることは否めません。

離婚のリアル

好きで結婚した相手のはずなのに
こんなにも、負の感情を持つにいたるって
たいへん不幸なことだなと、感じます。

だからって、「早く逝ってほしい」とまでは思いませんけどね。
息子に迷惑かけずに暮らしてくれるなら
長生きしようがどうしようが、どうでもいいことです。

「愛情の反対語は憎悪ではなく、無関心である」
と、聞いたとき、なるほど!
と、たいへん納得しました。

まさに、どうでもいい存在になっていますので
日頃は、めったなことでは思い出しませんが
何かの拍子に思い出すと
いつも思考は「息子に迷惑かけてくれるなよ」
というところに向かいます。

現状

元夫が息子に「一緒に暮らそう」などと言ってきて
家賃だの、なんだのの経済的負担をかけたり
健康問題が生じたときに、治療費もそうですし
物理的な介護をさせるなど、
今後年老いていくにつれ、やらかすのではないか?
と、不安に思う要素が増えるばかりです。

元夫は、はたから見ると、たいへん「いい人」で
彼を嫌っている人を、私は私以外に知りません。
というような人ですし、そのような「いい人」であるからこそ
結婚したわけなんですが
簡単に人にもたれかかってくるところが困りものです。

妻は、割り切れば捨てることができますが
息子にとっては親ですから、そうもいかないことでしょう。
離婚したからって、それで万事OKというわけではない
ということを、常々感じています。

それでも、自分が生きるのがいやになっていただけで
元夫に「早く逝ってほしい」
と、思う前に別れられたのは、幸いだったと
今改めて感じています。

離婚したいと思うだけでも、耐えがたい状況ですが
相手に対し、そこまで思うようになるのって
負の感情にとことんやられそうで、コワくなります。

そうなったら、やはり別れたほうが、きっと幸せでしょうし
「嫌い」は、とてもとても大きな離婚理由なんだと痛感します。

それが、いわゆる「性格の不一致」なんですよね。

いやはや、なんともヘビーな本でした。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。