煦(あたた)める

  • 意味:蒸気であたためる・蒸す
  • 豆知識:「情けをかける」という意味もあります。

二文字重ねた熟語「煦煦(くく)」になると
「日の光などがあたたかなさま」という意味になり
用例としては、夏目漱石の「草枕」に使われていて
「煦煦たる春日(しゅんじつ)に背中をあぶって・・・」という部分だそうです。

漱石の作品は、現国の教科書に載っていた「こころ」しか読んだことがありません。
近代日文って、おもしろい作品ありますかね?
あったら誰か教えてください。(笑)

努力不足

きのうの記事で、姉妹そろって方向音痴であることを書きました。
このブログでも過去に一度、私の方向音痴っぷりをさらしましたが
(その記事はこちらです。→迷子の忘れん坊将軍
かなり重症で、出かければ必ず迷うものと決まっていますので
いちいちブログに書いていないだけで、ほかにも、いろいろやらかしています。

15年ほど前でしょうか?
知人から「方向音痴だと開き直ってるだけで努力不足」と指摘されました。
たしかに、そういう側面もありましょう。

出かけるたびに迷い続けてきましたので、
はなっから、あきらめてしまっていて
迷わずにどこかに行こうと、最初から思ってませんからね。

重症な方向音痴になると、来た道を戻ることができません。
自分がどっちから来たか、まるっきり覚えられないんですよね。
それを努力不足と言われてしまえば、それまでですが
歩いてきた道を戻るとき、向きが変わりますよね?
そうなると、全く違う景色に見えてしまう。
それが方向音痴の顕著な特性なんですよ。

ですから、戻っているつもりで、分かれ道で
「たしか、この通りを歩いてきたはず」
と、思って選ぶわけですが、それをことごとく
みごとなまでに外しまくるのも、顕著な特性のひとつです。

向きが変わっても、同じ道がわかる人には
この特性は、決してわかっていただけないことでしょう。

注意力

努力不足であるとするならば、まちがいなく
注意力をもたずに歩いているのが、いけません。

もっと注意深く歩く努力をすれば、方向音痴は克服できるのかもしれませんが
生まれながらに、注意力が欠如している人間というのも、いるんですよ。

それが、私です。
そして、姉もその傾向が強いそうです。

「強いそうです」と書いたのは、姉は私よりずっときっちりしていると
長い間、ずーっと思っていたので、私と似たレベルだとは
にわかには信じられないからです。

それでも、あれだけ道に迷いまくるわけですから
私と大差ないレベルで注意力不足なんだろうと、思うようになりました。

注意力をしっかり持って生活している人には
絶対にウソでしょ?と思われてしまうエピソードをご紹介しましょう。

信じられないかもしれませんが
本当に私がやった失敗談です。

電車の乗り継ぎ

きのうの記事にもした、姉宅訪問は電車で行きました。
初めてのことなので、姉が駅まで迎えに来てくれることになっていました。

そのため、あらかじめ路線検索アプリを使って
乗る電車を決め、到着時刻を調べて連絡しておきました。

道のりは、以下のようになっていて
スタート=私の最寄り駅で、ゴール=姉宅の最寄り駅で
どちらも各駅停車駅で、急行や快速は停まりません。

注意力がなくても、時計ぐらいは読めますから(笑)
目指す電車に無事乗れました。

予定としては、快速に乗り換えることになっていたんですが
まず最初に、うっかり急行停車駅で降りて、
ちょうどそこに来た急行に乗ってしまいました。

乗ってしばらくして最初に停まった駅が、快速は停まらないはずの駅だったため
あ、まちがえた!と、やっと気づき、
到着時刻が変わるので、「快速・急行停車駅」で各駅停車に乗り換えてから
再度連絡することを姉にLINEで送りました。

そして、目指す「快速・急行停車駅」に着き
ちょうど、向かいのホームに停まっていた電車に乗って
「今乗ったよ!」と、連絡したんですが
なんと、その電車は快速で、ゴール地点には停まりません。

降りるはずだった駅を素通りされ、やっとそのことに気づいたとき
ありゃりゃ!!と、驚いて、また姉に
終点から折り返すことを連絡し直しました。

さすがに、終点からの折り返しは失敗せずにできて
予定より20分ほど遅れて、ゴール駅に着くことができました。

驚かない

こんな複雑な失敗をするほうが難しいと思われそうですよね。
私もここまで説明するのがたいへんでした。

しかし、これだけの複雑な連続ミスでも、姉にはまったく驚かれず、
それどころか「あるあるだよね~」というリアクションをもらい
「だよね~」と返しました。

ないない!

と、大多数の人からつっこまれそうですね。(笑)

でも本当に、私たち姉妹にしてみたら日常茶飯事なんですよね。

路線検索アプリ

今回利用した私鉄、沿線にずっと住み続けていて、もう46年も使ってるんですよ。
途中、9年ほど都心に住んだので中抜けしてますが
その間も、この私鉄を使って姉宅や実家にしょっちゅう行っていました。

それだけ長く沿線住民として利用してきたのに
いまだにまともな乗り継ぎができないんですねえ。
改めて考えると、情けないなあと思いますが
注意深く電車を乗り換えるということが
どうしてもできないわけですから
もう、どうしたって治りません。
どうしようもないよなあと、あきらめの境地でいます。

そもそも、乗り継ぎなどしないで、ずっと各駅停車で行きたかったんですよ。
時間にして10分ぐらいしか、変わらないんですから。
それを姉からも指摘されたので
「路線検索アプリには、各駅でずーっと行く選択肢はないでしょ。
到着時刻の連絡ができないと困るじゃん」と言ったら
「出るわよ!」と、路線検索アプリを開いて
「ほら!」と、見せてくれました。

何種類かの乗り換え情報が出ていますが
それを少し下にスクロールしていくと、各駅でずっといく情報がありました!

そうか、あったのか!!と、驚きもしましたし
スクロールするという、知恵が働かない自分にあきれもしましたが
次回は、ずっと各駅停車で行こうと、かたく心に誓いました。

何はともあれ、これで安心です。(笑)




忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。