明晰(めいせき)

  • 意味:明らかではっきりしていること
  • 豆知識:「その概念と他の概念との区別がはっきりしていて、混同されないこと」という意味もあります。

「明晰」から、「頭脳明晰」を連想し、そこから連想するのが
ドラえもんのできすぎ君って、あまりにもマンガ脳すぎますか?(笑)

最後まで読んだほうがいい本

図書館で借りた本を読みました。
五十嵐貴久さん著「誰でもよかった」です。

https://amzn.to/3P2nQLE

秋葉原の無差別殺人事件を想起させる内容です。
あの事件とちがうのは、場所が渋谷であること
犯人が、自動車で交差点に突っ込み、
自動車から降りてナイフを振り回したあと
喫茶店に立てこもることです。

そこから、SITによる交渉の様子とともに
犯行に至った犯人の背景が描かれていきます。

無差別殺人という犯罪に走ってしまう
犯人が抱えていた苦悩や孤独が明かされていくので
秋葉原事件とも重ねてそういう話だと、思って読んでいたのですが
最後3ページで、タイトル「誰でもよかった」が
別のことにもかかっていることがわかる構成になっていて
わりと驚きました。

これもある種のどんでん返しかもしれませんし
読み始めたなら、ぜひとも最後まで読んだほうがいい作品です。

最後まで読むべき本 その1

「誰でもよかった」は、最後まで
特に飽きることなく読めたんですが
最後の伏線回収までが、えらく退屈で長く感じた本があります。

あちこちの読書レビューサイトで大絶賛されていたので
絶対におもしろくなるはず、と信じ続けて
なんとかかんとか、最後まで読んで
確かに読み終われば「すごくおもしろかった!」
という感想を持つこととなりました。

その本は、辻村深月さん著「スロウハイツの神様」です。

細かいストーリーの紹介はしません。
才能豊かな複数の若者がひとつのハイツに住んで
どうのこうの、というのがずーーーっと続いていきますが
最後にあらゆるところに散りばめられていた伏線が
みごとに回収される作品です。

途中経過が、若者のなんだかんだなので
おばさんが読むと、かなり退屈でした。
それがどうした?
だから?
と言いたくなるようなエピソードが
延々と続きますので、読み進めるのに忍耐がいりました。

しかし、読み始めたなら、とにかく最後まで読まないと損ですし
最後まで読めば、絶対に面白い!と、思うはずです。
途中経過も、面白く読める人も大勢いるんだろうと思います。

 

最後まで読むべき本 その2

もう一冊、読むなら最後まで、ぜひ!という本を紹介します。

貴志祐介さん著「新世界より」です。
この本も、あらゆるレビューサイトで大絶賛されていて
それも然りとうなずける、名作中の名作です。

ですが、上巻の途中までが、ちょっとわかりにくいというか
なんだか退屈に感じるというか
よくわからないシーンが続くというか。

冒頭で読むのをやめる人も、いるかもしれない作品ですし
私自身、「やめようかな」と何度も思いました。

しかし、わりとすぐに、圧倒的におもしろくなります。

1000年後の日本。豊かな自然に抱かれた集落、神栖66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力」を得るに至った人類が手にした平和。念動力の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた…隠された先史文明の一端を知るまでは。

「BOOK」データベースより

こういう話なんですが、読まないと面白さがわからないし
世界観をどう伝えればよいのか、わからない作品でもあります。

でも、私がこれまで読んだ中で
おもしろかった小説トップ5に入っていますし
名作との呼び声も高い、素晴らしい小説です。

しかしながら、冒頭がちょっと読みづらいので
人に勧めるときは
「おもしろくないかも、と思っても、図書館が出てくるまで頑張って!」
と、言い添えることにしています。

図書館が出てくるって??と、謎に思うかもしれませんが
そのようにしか説明できないんですよね。(笑)

図書館が出てきたら、もう怒涛の展開で
ノンストップで読んじゃう徹夜本ですから
超おすすめです。

くれぐれも、図書館が出てくるまで読み進めてください。(笑)

 

 

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。