梧桐(あおぎり)

  • 意味:アオイ科アオギリ属の落葉高木
  • 豆知識:「青桐」と書くこともあり、「梧桐」を「ゴトウ」と読むこともあります。

アオギリの花です。

神を安売りするな

きのうの記事で「感動をありがとう」って?から始まり
「感動を与える」についてもツラツラ書きましたが
何か気になる言い回しって、ほかにもいろいろあります。

たとえば、野球報道で使われる用語に「守護神」があります。
試合の終盤や最終回に登板するピッチャーのことで
勝っている試合を、そのままの形で終わらせることができる
いわゆるリリーフエースのことなわけですが
もしかして、各チームに一人ずつ守護神がいやしませんか?

「神」と名をつけるのですから、戦績を厳しく判定してもよいのでは?
と、思うのは、野球の試合結果報道を聞いていると
「ここで守護神〇〇を投入・・・しかし」と
打たれて逆転されるケースもよく見かけるからです。

最近の選手のことって、よく知りませんが
かつて、江夏さんとか大魔神とか、
桁はずれなリリーフエースがいましたが
あんな人が、たくさんいるはずありませんし
たくさんいたら、それは「普通」ですから
どう考えても「神」ではないと、思うんですよね。

神の安売りといえば、「神対応」も投げ売り状態ですね。

著名人が、忙しい合間に写真撮影や握手に応じたり
企業が、トラブルに気の利いた対応をしたりすると
「神対応」と、ほめそやす記事が出回りますが
「神」のごとき対応って、そんなに安っぽくないだろう。
普通の人には、とうていできそうにないサービスに対して
「神対応」を適用してほしいものだと、思っています。

いただきすぎじゃありませんか?

次に、「いただく」問題についてです。
世の中の皆さん、「いただき」すぎてませんか?
と、よく感じています。

そもそも「いただく」という語はですね
「○○してもらう」の謙譲語の補助動詞です。
相手になにかをしてもらうときに用いるわけですから
相手がどこの誰なのか不明なケースで使うと
誰に対して気を配ってるの?という疑問が芽生えます。

芸能人が、恋人ができたことを報告する際
「交際させていただいています」とよく言ってますが
誰ににそこまでへりくだってるの?
交際相手?
お願いして無理やりつきあってもらってるの?
と、突っ込んだら「ババアは黙ってろ!」
と、叱られそうですが、そう言いたくなりますよ。(笑)

へりくだるといえば、テレビの天気予報って
視聴者様にへりくだりすぎじゃありませんか?

「傘の準備をお願いします」とか
「洗濯は、今日のうちにお願いします」とか
生活面への注意事項を「お願い」されちゃうことが多くて
いや、そんなことを、あなたにお願いされても・・・
と、居心地悪くなることが多々あります。

へりくだるにしても「傘の準備をしてください」程度にできませんかね?
それだって、やはり「お願い」してますので、とってもヘンなんですけどね。
「傘を持って出かけることをお勧めします」だとか
「傘を持って出かけるのがよいでしょう」で問題ないと、思うんですが
へりくだらないと「えらそうに!」と怒る視聴者様がいるんですかね?(笑)

キモイ

ほかにも「スイーツ」だとか「自分へのごほうび」だとか
聞くと背中がぞわぞわしてくるので
自分は使わない言葉というものが世の中には、いろいろあります。

中でも、いちばん嫌いな言葉、
この世から、消えてほしいと思う言葉ナンバー1は、「キモい」です。
気持ち悪いという意味なんでしょうけれど
3文字に略したせいか、使用頻度、範囲が拡大しすぎているように見受けられます。
ほかの言葉でも表せそうな、小さな違和感も「キモい」ですませてしまうような
軽々に使いすぎている感が否めません。

どうして、こんな言葉が蔓延してしまったのか
聞くたびに、心がひりつき、苦しくなります。

この言葉を投げつけられた側がどう思うのか
想像してみたら、どんなにひどい言葉なのかがわかろうというものなのに
笑いながら使う人も多く、うすら寒い気持ちになります。

心をえぐる言葉って、罪深いなと思います。

【キモい】
異様で不快な感じがするさま
見苦しいさまなどを指す語

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。