標榜(ひょうぼう)

  • 意味:主義主張などをかかげて公然と示すこと。
  • 豆知識:簡単に言うと「発表する」とか「公表する」という意味にあたるようです。

人それぞれ、主義主張というのは少なからずあるものでしょう。
どんな些細なことであっても、「〇〇は、△△であるべきだ」と
思うことは、ごく普通のことですが
「酒は、毎日飲むものだ」というお殿様(夫)の主張は、いまや時代遅れでしょうね。

かつての謎ルール

きのうの記事を書いていて、
働いていたころに、「変えてほしい!」
と、思っていた謎ルールのことを思い出しました。

パートさんの管理をする仕事をしていたことがあります。
能率を上げていただくこともだいじですし
仕事の精度を保っていただくこともだいじです。
いろいろ、めんどくさいことはあったんですが
いちばん、「うへー」と思ったのは
時給計算方法への皆さん方の不満を感じるときでした。

いや、それ私が決めたことじゃないし、というルールなので
私には、どうすることもできないから、困っちゃってたんですよね。
その謎ルールは、以下のとおりです。

  • 時間給は15分刻みで4分の1ずつ支給される
  • ただし、15分に満たない分は切り捨てる

たぶん謎ルールではない

この時給計算方法は、おそらく、
多くの職場で適用されているのではないでしょうか。
しかしながら、パートさんたちからすると
13分超過したのに、1円ももらえず帰るのはいやだ!
と、いう不満が常にあったんですね。

でも、無駄に働いていただくわけにもいかないので
仕事が終わった人には、「上がってください」と声をかけるんですが
「はい、えーと、でもちょっと・・・」とぐずぐず帰らない人もいましたし
声がかからないように、しなくていい仕事を始める人がいたりで
うんざり、辟易、勘弁してくれ状態でした。

私が雇ってるわけじゃありませんから
彼女たちが、ほんのちょっと多く時給をもらったところで
私の財布が痛むわけではありませんが
私は私で、私を管理する側からチェックを受けます。

どうしたものかねえ、といつも頭を悩ませていましたが、
やはり、どう考えて見ても「タダ働きしたくない!」という
パートさん方の主張のほうが、正しいと思えました。

しかし、図々しい人もいた

そういうわけで、なるべく穏やかに対処しようと心がけて
5分以下のちょろまかしは、目をつぶることにしていました。
しかし、7分、8分をごまかそうとする人を放置するわけにもいきません。

そういう人に限って、働いてるふりさえしないで
堂々とおしゃべりをしてたりするんですよね。

まあ、おそらく5分までは見逃していることに気づいて
ちょろいヤツと、なめられたんでしょうね。

それはともかく、その状況に気づいてしまったときは
「タイムカード押してくださいね」と声をかけるようにしていましたが
中には「あとちょっとだから!」と、悪びれず居残ろうとする人もいました。

仕方ないので、その人のタイムカードは私が打刻することになるのですが
ガチャンとカードを通していると、後ろから
もんのすごく冷たい目でにらまれるんですよね。

いやしかし、これやらないと、私が叱られるんだよぅ!
とも思いましたし
そこまでいくと、内心では
「そもそもお前が不正を働こうとするのがいかんのじゃ!」
と、お裁きモードに入っていました。

よからぬことを働くときは、せめてしおらしく
目立たないようにして、もしもばれたら
素直に謝るのがいちばんだよねと、思い知った一件でした。

改正案

しかし、たいていの人は、おとなしく
こそっとちょろまかして帰って行きました。
それを見ていて思ったのは、
タイムカードの数値を日ごとではなく
月ごとに集計して、その合計時間から見て
はみ出した15分未満のみをカットする方式に変更してほしいなあ
むしろ、そのほうが支給する時給は安くすむんじゃ?
と、いつも思っていました。

昨今のパート事情は、どうなってるんでしょう?
わかりませんが、こういう小さな問題って、
思いのほか、根が深いものですよね。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。