次妻(うわなり)

  • 意味:あとにめとった妻
  • 豆知識:もとは本妻以外の妻のことでしたが、のちに再婚の妻をもいうようになりました。

現代では、「後妻」と呼ばれることが多い立場ですが
この「後妻」も「うわなり」と読むことがあるそうです。
類語には「後添い」「継妻(けいさい)」などがあります。

外出

用事があって、出かけました。
朝、早めに出発したため、電車内は通勤客で混雑していました。

おしあいへしあいしながら、なんとか電車に乗り込んで
窮屈な体勢ながら、居場所をどうにか確保したとき
すぐそばにいた若い女性が、しゃがみこみました。

体調不良で、立っていられなくなったのでしょう。
どうにか身を低くして「貧血ですか?」と聞いてみたら
「わかりません」と、弱弱しい答えが返ってきました。

ここは、おばさんの本領を発揮する場面でしょうと
「体調の悪い方がいるので、どなたか席を譲ってください」
と、近くの座席のほうを向いて言ってみたら
すぐに若い男性が席を立ってくれましたので
しゃがんでいた女性を支えつつ誘導し座らせて
荷物を持ってあげようとしたら、
その荷物は、隣に座っていた女性が引き受けてくれました。

体調を崩されたお客様

次の駅で駅員さんに連絡することもできましたが
それをすると、電車がしばらく出発できなくなり
乗客のみならず、後発の電車にも影響が出ます。

かつて通勤をしていたころ、
「体調を崩されたお客様がいらっしゃるので・・」
というアナウンスが聞こえてくるたび、
ちっ!と、心の中で大きな舌打ちをしていました。

自分が乗っている電車の場合もあれば
先を走っていた電車内でのこともありましたが
いずれにせよ、混雑した電車の中で
その「体調を崩したお客様」救護のため
延々と待たされることとなり、大迷惑でした。

体調悪いなら、乗ってくるなよ!
と、内心で悪態をついたものでした。

実は自分も

とはいえ、自分も電車内で体調を崩したことは、あります。
でも、そういうときは倒れないように、
速やかにしゃがむようにしていました。

何回か、貧血で倒れた経験をして
耳がよく聞こえなくなってくると、
そのあと、ふらっと倒れてしまうということを学びましたので
しゃがんでやり過ごし、次の駅に着いたら降りて休むという方法で
電車を停めることなく、やり過ごすことができていました。

というようなことは、何度もありましたが
別件で、貧血なんだか、過労なんだかわかりませんが
ラッシュアワーの電車内で体調を崩したお客様になってしまった
忘れられない経験が、あります。

倒れる前

40代前半の通勤時のことです。
まだ、立っていられる状態ではありましたが
「あーこれは、やばい・・次の駅で降りよう」
と、考えつつ吊革につかまっていた私の横に、
50代ぐらいの女性3人組がいました。
どこかにお出かけするようで、楽し気におしゃべりをしていたんですが
突然「あなた!真っ青よ!!あらあら大変!!」
と、顔をのぞきこまれて言われたあと
私の前に座っていた人に「ちょっと、代わってあげて!」と、言ってくれ
あれよあれよというまに、私を座らせてくれました。

そして、「女の人はねえ、貧血があるからねえ」
「そうなのよねえ」と、貧血であると断定され
「あなた!朝ごはん食べてないんでしょう!」
「だめよ、ちゃんと食べなきゃ!」
「ほら、これ食べなさい!」と、アメを手に握らせてくれました。

朝食は食べていたんですが、座ったとたんに意識が薄れていき
声が出せなくなり、いただいたアメを握りしめて、
あっという間に寝てしまいました。
(寝るというより、気絶に近かったと思いますが)

気づいたときは、終点についていて
駅員さんが車椅子を持ってきてくれていました。
女性3人が、連絡してくれたそうです。

その車椅子に乗せてもらい、駅の救護室のようなところに案内され
30分ほど横になって休ませてもらえました。

その救護室は、外から鍵をかけられると中からは開けられない仕様になっていたため
酔っぱらって暴れている人を閉じ込めておく部屋だったのかもしれません。(笑)

それはともかく、見知らぬ人に、たいへん親切にしてもらったのに
お礼も言えないまま、今にいたっています。

情けは人のためならず

あのときの経験は強烈で、ありがたかったと感謝していますので
電車内で気分が悪そうにしている人を見かけたら
自分もすぐに声をかけるようになりました。

「情けは人のためならず」を先にいただいて
情けの循環に役立とうとしているだけなんですが
歳をとればとるほど、若いときとちがって
大胆な行動ができるようになるなと、実感しています。

せっかく確保したラッシュアワーの座席だというのに
「代わってあげて!」と、頼まれたほうにしてみたら
「ちっ!」と舌打ちしたくなってもおかしくありませんよね。(笑)

でも、電車は、なるべく停めないほうが、世のため、人のためですよね。
今回しゃがみこんでしまった女性は、気絶したように座っていましたが
終点で、「駅員さんを呼びましょうか」と、聞くと「大丈夫です」と言って
自力で歩いて去っていきましたので、見送るのみとしました。

その後、目的地へ行き、用事をすませたあと、昼食を食べました。

珍しく、ロイヤルホストに入りました。
ステーキピラフを注文してみましたが、ロイホ、やはりおいしいです!
そして、なかなかのお値段です!!

デザートもついて、2200円ちょっとでした。
ぜいたくしちゃいました。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。