羂(けん)

  • 意味:獣や鳥を捕える罠
  • 豆知識:「人をだます計略」という意味もあります。

どのような仕組みの罠だろうか?と、調べてみたところ
縄や竹を輪にして、中に入った獲物を締めて生け捕りにする仕掛けだそうです。

昔、スズメを捕まえたくて、ひも付きの棒で立てかけたザル、という
非常にクラシックな罠を作って(というほどのものではない)
かなり根気よく待ったものの、まったく成果がないまま終わりました。

スズメを捕まえようとする、罠のイラストがないかなー
と、検索してみたら、こんなものが見つかりました。


私は、これにひっかかりそうです。(笑)
スズメよりおバカさん、ということが丸わかりですね。

空き室

罠というわけではなく、ごく普通に
今、私が住んでいるマンションの一部屋が、売りに出ています。
正確には、売りに出ていた、というほうがよさそうです。
というのは、どうやら売れたようなんですよね。

「物件情報サイトで確認できなくなった」と
売れ行きを注視していたお殿様(夫)が、言ってました。

その程度の情報なので、まちがっているかもしれませんが
その部屋は、お殿様が「ここは、なかなか売れないのでは?」
と、言っていた物件です。

お殿様が、「売れない」と判断した根拠は、
1階で日当たりが悪い物件だからです。

1階

お殿様は集合住宅の1階には、住みたくないそうです。
「眺望がないこと」が、理由だそうです。

たしかに、今私たちが住んでいる部屋は3階の角部屋で
お殿様が、窓からの眺めが気に入ったことが、
購入の大きな決め手になりました。

そのように考えるお殿様にとっては、今住んでいる3階よりも
もっと上の階のほうが、より良い物件となるようです。

でも私は、4階、5階よりも3階がよかったと、思っています。
足腰を鍛えようと、なるべく階段を使うようにしていますが
重い荷物を運ぶときは、やはりエレベーターを使います。

しかし、故障やトラブルで、エレベーターがとまってしまったら
どんなときでも、えっちらおっちら階段をのぼらないといけません。

そういう事態を想定すると、3階が限度かなあと、思うのです。

日当たり

売り出されていた部屋は、立地、間取りの関係上
入ってくる日光は、西日だけになります。

それが、大きなマイナス要素だと、お殿様は言います。
確かに、日当たりがよいことって、大切な条件です。

でも、わりと最近、その物件を若夫婦が見学していたそうです。
(これも、お殿様の目撃情報)
その話を聞いた私は、「売れるかもよ」と言って、
お殿様は「売れないよ」と、言ってました。

なぜ、売れると思ったかというと
若夫婦なら、かなりの確率で共働きでしょうから
平日昼間、家には誰もいません。

そして、休日もたまった家事や、買出し
お子さんがいれば、お子さんサービスなどなどで
あわただしく終わってしまいますので
洗濯物を外に干すという、ライフスタイルではいられないでしょうし
家にいることが、ほとんど夜間となれば
日当たりの悪さは、さほど気にならないはずです。

そういうわけで、売れそうな気がしたんですよね。

治安、騒音

さらに、お殿様が価値を感じない「1階」には
ほかにも、大きな利点があります。

それは、階下への足音を気にせず暮らせることと
エレベーターを使う必要がない、ということです。

どちらも、小さなお子さんがいたら、大きな大問題(笑)です。

実際、マンション内の小学生ぐらいのお子さんがいるご家庭では
朝、親御さんとお子さんが一緒に出掛けていきます。

お子さんがひとりで、エレベーターや
人目につきにくい外階段を使うことを警戒しているのでしょう。
私が親でも、もちろんそうします。

オートロックで、ある程度セキュリティが守られていても
不審者が忍び込んでいたり、マンション内に変質者が住んでいたりしたら、万事休すです。

1階は、空き巣には入られやすいかもしれませんが
そういうお子さんの安全管理には、たいへん便利ですから
1階の物件を探している方は、たくさんいるはずです。

暮らし

さまざまな家庭があり、家庭ごとに家族構成がちがい
重視したい要素もそれぞれなので、何を住居に求めるかもさまざまでしょう。

一部屋一部屋が、わりとコンパクトな3LDKという間取りなので
私が住んでいるマンションの入居者は、
ほとんどが、30~40代の夫婦+お子さんというご家庭で
初老夫婦世帯は、我が家以外ではもう一軒しか確認できていません。(笑)

初老夫婦が住むには、ちょっと若すぎる物件だったのかもしれませんが
お子さんの姿を見たり、声を聞いたりする機会が多いので
ありがたいことだなあと、感じています。

初老夫婦がひっそり暮らしているわけですから
エネルギーにあふれたお子さんの姿からは、活力をいただけます。

そして、朝のゴミ捨てのときなどに
忙しそうに出勤していく方々を見送るとき
せっかく買ったおうちなのに、そのおうちの中で、
なかなかかゆっくりできないよねえ
と、ちょっと気の毒にもなりますが
働き盛りといわれる年代で、多くの人が通る道ですし
いつかは、いやでものんびり、ひっそり暮らすことになりますから
忙しく働く時代も、あって良いはずですね。

その道を通ってきた身としては
ただただ、がんばれ!と、エールを送るばかりです。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。