些(いささ)か

  • 意味:ほんの少し、わずか
  • 豆知識:「聊か」という書き方もあるようです。

読めない訓読みの漢字を練習しています。
「些細」「些少」など、熟語では使うことが多い漢字ですが
「いささ(か)」と読むとは、まったく知りませんでしたし
「すこ(し)」という読み方もあるそうで、
漢字って奥深い・・としみじみしています。

近所のクリニック

コロナに感染したとき、発生届を出してくれたクリニックは
「野村(仮名)クリニック」というように、
院長(たぶん)の苗字がクリニック名になっていますす。

「野村さん」は、移り住んできたあたり一帯の地主さんの名前なので
「野村一族なんだな」と、思いました。

都心のターミナル駅まで30分かからない地なんですが
戦前は一帯、農地や森林だったところで
私の母は、歳の離れた弟を昆虫採集に連れてきたことがあるそうですし
その母、つまり祖母は、戦後の食糧難のとき
着物を持って、物々交換に来た地でもあると聞いたことがあります。

戦後の農地解放で、小作さんたちが地主さんとなり
その後、住宅地として開発されるにつれ、お金持ちになっていったわけですが
地域ごとにそれぞれ、地主さんがいます。

あのあたりの地主さんは、近藤(仮名)さんで、こっちは田原(仮名)さんで・・と
もともとの地元ですから、そのあたりの事情には詳しい私ですが
地主さんの個人情報まで知っているわけではありませんから
野村一族のことも、よく知りません。

噂話

コロナの件で、野村クリニックを初めて訪れたとき
「引っ越してきたばかりなので、
 今後、かかりつけ医になってもらいたい」と言ったら
「土曜日が娘の診察日だから、何かあったら土曜日に来てね」と
受付のおばあさんに言われました。

その後、私の母の家に行ったとき
「野村クリニックっていうのが近所にあるんだけど
 地主の野村一族の娘さんが、お医者になって継いだみたいよ」
と、知りえた情報を披露してみました。

母「もともとは、お父さんが始めたのかしらね?」
私「そうじゃない?でも、娘さんはきっと平日は大きな病院で
  臨床か研究してるんじゃない?」
母「じゃあ、平日の野村クリニックは、どうなってるのかしら?」
私「代診の先生が来てるんじゃないの?」
母「お父さんはどうしちゃったのかしら?」
私「死んじゃったんじゃない?娘のことしか言われてないもん」

こんな無責任な話をしたあと、思いついて野村クリニックのHPを見てみたら
野村院長なる、おじいさんの写真が掲載されていました。

どうでもいいことのはずなのに

「なんと、お父さん先生、生きてたよ!」と母に報告し
「勝手に殺しちゃって悪かったわねえ」
「同性の方が話しやすいと思って、娘さんの診察日を教えてくれたのかしらね?」
「まだ院長じゃないけど、実質代替わりしてるのかもしれないわね」などと、話しつつ
野村院長と、娘さんのプロフィールを読んでいき
私「ねえねえ、娘さんのほうがいい大学出てるよ!」だの
母「あら、でもお父さんは海外留学いっぱいしてるじゃない!」だの
好奇心全開の会話を延々と続けて
「や~ね~、何の関係もないことなのにねえ」と笑いました。

ここで終わればいいものを
「なんの関係もないことでも、気になることってあるよね」という話になり

まず、イギリス王室の話になり
「チャールズが国王になるのなんて、絶対反対!」
「ダイアナさんにあんなひどいことしておいて、ずうずうしいわよね!」
と、イギリス国民じゃない2人で、さんざんチャールズ新国王をこきおろしました。

さらに盛り上がる

そして、そのあとには
「関係ないけど、気になるっていえば、
 大谷さんと藤井竜王とゆづ(羽生結弦さん)が
 誰と結婚するか、めっちゃ気になるよねえ!!」
という話で、さんざん盛り上がったのです、

お菓子をむしゃむしゃ食べながら
こんな意味のない会話を延々と3時間以上続けました。
こんなことができるのは、女同士だからですよね。
息子やお殿様(夫)とだったら、
「関係ないけど、気になる!」と言っても
「そうだよ、関係ないよ」で終わりです。

母には私と姉という娘がいるし、姉にも娘がいるのに
私には息子だけで、娘がいません。
うらやましいなあと、思っちゃいます。




忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。