趨勢(すうせい)

  • 意味:事がこれからどうなってゆくかという、ありさま・なりゆき
  • 豆知識:「趨」=「小走りにゆく・目的をめがけてゆく」などの意味がある漢字です。

「趨勢」には、「権力者におもねること」という意味もあるそうです。
その意味の類語として「迎合」が挙げられていました。
あまり使われない語の類語を見て、よく使う語があると、
だから、この語はあまり使われないんだなと、納得します。
言葉の世界とはいえ、2軍の悲哀を感じます。(笑)

どんでん返し

ミステリー小説には、「どんでん返し」と呼ばれるジャンルがあります。
作者が意図的に読者をミスリードしていき
最後の最後で「うそっ!」と思うような、意外なオチがある仕掛けです。

どんでん返し小説の名作と言われているものは
ほぼすべて、読んだはずです。
ネットで「どんでん返し」で検索しまくって、読みまくりましたから。

ひろゆきが「おもしろい」とかなんとかほめたらしく
とあるどんでん返し小説が、話題になったことを、最近知りました。

我孫子武丸さんの著作「殺戮にいたる病」という小説です。

確かに読んだはずなんです。
しかし、どういう話だったか、さっぱり思い出せなかったので
もう一度読んでみようかな?と、読み始めたんですが
これがですね!

最初から最後まで、ほぼすべて忘れていましたよ!!!
覚えていたのは「蒲生(がもう)」という登場人物の名前のみ。

あとは、まったく覚えてませんでしたから
「これ、最後にどんでん返るんだよね」と、思いながら
ふむふむ、と読み進めていき
そして、最後に「うわっ!」と、驚きました。

ここまでみごとに忘れていると、自分でも感心します。
数年経ったら、三度目の「うわっ!」が楽しめるかもしれません。

気になった

あまりにきれいさっぱり忘れていたので
ふと、ほかの「どんでん返し」の名作たちを
どれぐらい覚えているのか?
ちょっと、調べてみました。

すると!!
出てきたタイトルに見覚えはあります。
読んだ記憶は、確かにあるんですけど
内容が、まったく思い出せないものが
いーっぱいあって、びっくりしました。

これは、人生のどんでん返し?
というわけでもないでしょうけど
本のラストで、うわっ!となるのと同程度の驚きを
私自身に感じてしまいました。

これから、忘れてしまった小説を読みなおすという
楽しみができて、よかったとも言えますが
忘れっぷりがみごとすぎる自分にドン引きしました。

おすすめ

さすがの私でも、その結末、驚愕を覚えていた作品を
いくつか紹介しておきます。
私は、もともとかなりにぶいというか
犯人は誰だろう?などということは
何も考えずに読むほうなので、
私が驚いたからって、あてになりませんが
ネットでも、名作と誉れ高い中からのチョイスです。
参考にしても、そうはずれないと思われます。(笑)

荻原浩さん著「噂」

どんでん返しの小説が好きかというと、
実は、そんなに好きなわけではありません。
(読みすぎて飽きたともいえる)

作者の「どんでん返してやろうじゃん!」が
強すぎる作品は、逆に苦手なんですが
これは傑作です!

ミステリーとして、十分最後まで楽しめるんですが
最後の最後で、ほんっとにみごとにどんでん返してくれます。

歌野晶午さん著「葉桜の季節に君を想うということ」

この作品も、最後のどんでん返しがなくても
十分おもしろいのですが
最後に仕掛けがわかったとき、「なんですって!?」
と、最初から伏線を拾い返したくなる作品でした。

たしか、SMAP時代に中居くんがほめたことで
話題になった小説です。

有名人の影響って、大きいですね。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。