婲(だて)

  • 意味:美しく容姿を整える者
  • 豆知識:国字なのですが、日本語ではあまり使われない漢字だそうです。

国字=和製漢字なはずなのに、日本で使われていない?
いったいぜんたい、どういう理由から生まれた漢字なのでしょうか?

不思議なマウント

きのう、内館牧子さんの著書「今度生まれたら」の感想を書いていたとき
林真理子さんのエッセイがふと、頭によぎりました。

細かい内容は忘れましたが
たしか、同年代の知人女性から
「私もエッセイとか、書いてみたいのよね」と言われたことに対し
ふざけるな!と、激怒しているものでした。

そんなに簡単に書けるもんだと思ってるのか?
どんだけ努力と苦労をして、この今の立場を手に入れたと思ってるんだ。
簡単に同じ土俵に立てると思うな!
というようなものでした。

さらに、エッセイではなく小説では
業界人として東京で成功した女性主人公のところに
田舎の専業主婦をしていた幼馴染が家出してころがりこんできて
アクセサリーや、主人公の恋人をかすめとる話もありました。

その小説でも、簡単に何もかも手に入れようとするな!
と、主人公に怒りを表現させていました。

内館牧子さんも、「その気になれば私だって、あれもこれも手に入れられたはず」
と、思っている女性の知り合いがいて、小説に反映させているのかもしれませんね。

経験談

私は、林真理子さんや内館牧子さんのような成功者ではありませんが
夫の扶養控除の対象である主婦たちの中には、
夫の扶養から外れて仕事をしている主婦を見ると
何かひとこと言いたくなる人もいるようです。

知り合いの専業主婦から
私、ほんとはキャリアウーマンになりたかったのよね。
と、言われたときは、失笑を隠すのに苦労しました。

寝言は寝てから言ってくれ、と思ってるのがばれたら
さすがに失礼ですよね。(笑)

かかわっているNPOの内容について
聞いてもいないのに、やたらに説明されて辟易したこともあります。
その心は、仕事よりももっと社会に役立つ尊いことに
自分はかかわっていると、言いたかったようです。

好きにしてくれとしか、言いようがありません。

趣味の発表会があるので来てほしいというメールに
仕事が忙しくて予定が立たないのでと
穏便に断りの返信をしたら
私も、こんなに忙しいと、
趣味やらボランティアの予定を羅列した返信がきて
だから何?と、絶句したこともあります。

理由を探る

立場が全然ちがう相手に対して
わざわざ対抗するような態度をとる理由には
経済的に自立していないことへの不安があるのか
もっと積極的に社会参加したいという焦りがあるのか
何だか知りませんが、主婦業への自己評価は
あまり高くないように感じます。

働きたくて働いているわけじゃなかった身からすると
まったく、あるいは激しく働かなくてすんでいる主婦の皆さんが
うらやましくて仕方なかったんですけど
現状に何かしらの不満があるからこそ
マウントをとるかのような発言が出てしまうのでしょうね。

子どものために

経済的に自立していない主婦というものに
今現在、私自身がなったわけですが
それなりの窮屈さは、たしかにあるものの
これといって、不満を感じることがないのは
養ってもらえることが、どんなにありがたいかと
身をもって知ったからだろうと思っています。

小説「今度生まれたら」に、主人公の母親のセリフとして
「経済力があれば、離婚していた」というものが出てきました。
これは、リアル世界でもよく聞く話です。
離婚したいけど、経済力がないのでできない。
と言う人の中には、
自分が苦労するのはともかく、子どもに経済的な苦労をさせたくない
と言う人が、多く見られます。

それが離婚をしない理由なのだそうですけど
夫にまだまだATMとして価値を感じているから
というのが、正確な離婚しない理由なわけですから
詭弁にすぎるなと、感じます。

やってもみないうちに、経済的に自立できないから
子どもに苦労させると決めつけて
「子どものために別れない」と、論理を展開させるのって
子どもからしたら、猛烈迷惑な話です。

「あなたのためにガマンしているのだ」と
せめて、子ども自身に言わないでほしいものだと、思います。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。