橲(ずさ)

  • 意味:地名などに用いられる国字
  • 豆知識:「じさ」という読み方もあり、福島県相馬市に「橲原(じさはら)」というところがあります。

ここまで書いている途中「橲原」が「橲腹」と変換されてしまい
むかし、「海老原様」への仕事上のメールで
「海老腹様」と連呼したことを思い出してしまいましたw

メンタルクリニック

昨日の記事で、ド貧乏生活のことを少し書きましたが
かなり長い間、しゃかりきになって働かざるをえない生活が続いていました。
働けどはたらけどなお、わがくらし楽にならざり、を地で行く日々で
みじめだし、しんどいし、つらいなあ、人生はなんと果てしないのだ
こんな毎日が、延々と続いていくんだなあ
もう、明日なんてこなければいいのにと、絶望していたころ
当然、心身に不調があらわれていました。

精神の落ち込みが激しいことは、十分自覚していましたので
乗り換えでよく使っていた駅のメンタルクリニックの広告を見ては
行ったほうが、きっと良いのだろうなと、考えていましたし
病院に行って、少しでも楽になれるなら、行こうかなとも思ったんですが
結局、行かずじまいになりました。

なぜ、行かなかったかといえば
行く時間もお金もなかったからですし
なんとか、それらを捻出したとしても
どうせ、ゆっくり休んでとか言われるんでしょ?
は?ふざけんなよ、休めねーし!
休めないから、こうなってんだろうがよ!
と、やさぐれていたからでもありました。

ド貧乏って、心をすさませますね。
会ってもいない精神科医師に毒を吐いちゃうんですから。

程度にもよるけど

メンタルがやばいとか、心が晴れなくなって
寝たり起きたりの生活をしている人や
楽しいことだけはできる心の病にかかっている人が
当時、ものすごくうらやましく感じました。

いいなー、なんか気が晴れないと思ったら
布団かぶって寝てられる人って、いいなーと
心底、そっちに行きたい!と、願いました。

しかしながら、自分が働かなければ、おまんまの食い上げです。
精神的な支えはともかく
金銭的な面では、誰も助けてくれやしないのが、世の常です。
寝ていたい、仕事なんてしたくないと思えども
やれやれどっこいしょと、気持ちを奮い立たせて働かざるをえませんでした。

気持ちが晴れず、起きたくても起きられない人も
その人なりの苦しみもあるのだろうとは、思いつつも
病気になって療養できる人は、幸せだなあと
なんだか、とってもねじ曲がったことを考えていました。

心をも貧しくするのが、貧乏の現実なんですよね。

仮想敵

ド貧乏にあえぎながら、必死に働いていた時期は
友人、知人とのつきあいに、負担を感じていた時期でもありました。

仕事をしなくても暮らせる専業主婦さんも
もちろんうらやましかったんですが
扶養控除の範囲内で働いていた、パート主婦さんたちも
同じくうらやましすぎる!ずるい!!と、思っていました。
会社員の配偶者は、専業だろうがパートだろうが
年収103万円を超さなければ、国民年金の納入が免除されていたからです。

おおげさと思われそうなんですが、まさに血反吐をはく思いで、
国民健康保険と国民年金の掛け金を納入していましたので
うらやましいを通り越して、妬ましくさえ思っていました。

社会保険の被保険者は、当時の私のような自営業者は1号
会社員(厚生年金加入者)が2号、その配偶者が3号と区別されています。

当時の私にとって、3号=仮想敵でした。

実際には、3号と対決する場なんて、ありませんから
何をどう敵認定していたのか、今になるとわかりませんが
貧乏にあえいでいるうちに、頭がおかしくなっていったようです。

シンママリアル

シングルマザーのことを、いつのまにかシンママと呼ぶようになっていました。
その呼称は、いまいち好きになれませんが
私が所属していたような、限られた人だけのコミュニティではなく
(その記事はこちらです。→姑・実母以上に疲れる相手
web上のオープンな場でシングルマザーたちが集まっている
掲示板やサイトは、たくさんありました。

そういうところをときどきのぞいてみると
たいへんな思いをしている人どうしが雑談をしているはずなのに
慰め、励まし合うというわけではなく
猛々しい雰囲気になっていることもあり
みんな、しんどいんだなーと、思ったものでした。

たいていの人が、ド貧乏にあえいでいますが
「は?仕事2つしかしてないの?
そんなの、しんどくて当たり前じゃん。
シンママは、トリプルワークがフツーでしょ!」
というような、叱咤激励が飛び交っていて
こ、こわい・・・と、思ったことをよく覚えています。

ド貧乏って、心の余裕をなくすことでもありますし
世の中のフツーが、フツーと思えなくなることでもあるんだな
と、振り返って思います。


忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。