拑口(かんこう)

  • 意味:口をふさぐ
  • 豆知識:訓読みは「つぐ(む)」「はさ(む)」です。

「箝口」「鉗口」と書くのが一般的なようですが
「かん口令」などと、ひらがな表記になるほうが、もっと一般的ですね。(笑)

感想を言い合う姉妹

おもしろいと思ったもの(本、アニメ、映画など)は、姉にも勧めると、
きのうの記事(姉と分かち合うこと)で書きましたが
それは姉も同じで、自分がおもしろいと感じたものがあれば
すぐに教えて勧めてくれます。

そのせいで、自分では選ばないだろうジャンルの本や映画を楽しめて
ありがたいなと、いつも思っています。

両親そろって読書が好きな家庭に育ったせいか
私も姉も、子どものころから本を読むのが大好きでした。
しかし、昔ですからね。
買ってもらえる本は、そう多くありませんでした。

そんな私たち姉妹が小学生だったころ、春のお楽しみは
新しい国語の教科書をもらうことでした。

教科書とはいえ、お話がたくさん載っていて
2人とももらったその日に、全部読んだものでした。

その流れで

ある春、そのようにして新しい教科書を読んでいた姉が
「ねえ、これ読んでみて」
と、言いつつ教科書を貸してくれました。

毎年、自分の分を読み終わったあとは、
姉の教科書を読ませてもらっていましたので
「ありがとう!」と、受け取って、さっそく読み始めました。

わざわざ「このお話」と指定して貸してくれたのだから
きっと、よほど面白い話なんだろう、と思って読み始めたんですが
どうしたことでしょう?
読んでも読んでも、ちっともおもしろくなりません。

???なんで?
でも、きっとそのうちおもしろくなるんだわ。
と、信じて読み続けたんですが、
結局最後までまったくおもしろくならず、
はっきり言って、超絶つまらない話でした。

クレーム

「これ、ちっともおもしろくないよ!」
と、苦情を訴えつつ、教科書を返したら
「だよね!こんなにつまらない話だから
忘れん坊にも読んでもらいたくてさ」
と、姉が言うので、びっくりしましたよ。

おもしろさだけではなく
つまらなさも共有したがるって
どういう人なんでしょうね?

この件は、私の中で「えらい目にあった」
という事件として、はっきりと刻まれていますが
そのお話の題名も内容もさっぱり忘れています。
どんな話だったのかなあ?

映画でも

それはともかく、長じてからも
この「つまらなさも共有したい」
という姉の性質は衰えることがありません。

ある映画を観た感想を聞かせてくれたんですが
「〇〇で△△で、ああなって、こうなって・・・」
と、かなり詳しくストーリーを説明してくれたので
どういう話なのか、よーくわかりました。

そして、結論として
「めっちゃつまらなかったのよ!」
と、言ったあとに
「ぜひ観てみて!!」
と、言われたんですが、この流れで
「わかった!観てみるね!!wktk!」
と、答える人って、いるんですかね?(笑)

つまらないものを、あえて勧める真意は
そのつまらなさを、誰かといっしょに思う存分けなしたい!
という気持ちからのようですが
偶然の一致以外、そのリクエストに応えるのは難しそうです。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。