皸(あかぎれ)

  • 意味:冬、寒さなどのため手足の皮膚が乾燥して裂ける状態る
  • 豆知識:類語は「皹(ひび)」で「皮膚が寒さや乾燥のため荒れて細かい裂け目ができること」です。

手肌が異様に強いので、しもやけとか、あかぎれとか、ひびとか
まったく縁がない幸せ者です。

夜の道標

先日、銀行に行った帰りにBOOKOFFで買った
芦沢央さん著「夜の道標」が、大当たりでした!
(その記事はこちらです。→キャッシュカードの再交付

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あの手の指す方へ行けば間違いないと思っていた――
1996年、横浜市内で塾の経営者が殺害された。早々に被害者の元教え子が被疑者として捜査線上に浮かぶが、事件発生から2年経った今も、被疑者の足取りはつかめていない。
殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受け、半地下で暮らす殺人犯から小さな窓越しに食糧をもらって生き延びる少年。
それぞれに守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を見せていく――。
『火のないところに煙は』『汚れた手をそこで拭かない』の著者による、慟哭の長篇ミステリー。

Amazon商品説明より

舞台設定である1996年は、阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件の翌年です。
その時代の価値観を、「そうかー、そうだよねえ」
と、共有できる年齢なので、興味深く読めました。

昭和時代を生きた方、社会派ミステリー好きな方には、超お勧めです!

主要な登場人物に、発達障害と思われる人がいます。
でも、当時はそんな言葉も認識もなかったため
周囲の理解が得られなかった様子が描かれていました。

発達障害

私自身、落ち着きのなさや、あらゆる管理能力の欠如
どうかしてるんじゃ?というほどの方向音痴など
今、子どもだったら「〇〇障害」と診断されていたはずです。

我が息子も、人とのコミュニケーション能力が著しく低く
診断を受けさせたら、同様に何かしらの障害だと認定されたでしょう。

昭和の時代は、「欠点」として扱われがちだった
何かが不得手である特性、個性が、
今の世の中、なんでもかんでも発達障害として
ひとくくりにされてしまっているように見えます。

個性尊重

息子は「ゆとり世代」ですから
「個性尊重」の恩恵を受けた世代でもあります。

私が子どもだったころは、学校で当たり前だった、
先生から頭ごなしに叱られたようなことや
級友の前で恥をかかされたようなことなど
ほとんど経験したことがないまま大人になった世代です。

同世代は、皆同じですから
「プライドが高く打たれ弱い」
と、世間から評されている世代ですね。

私は、息子世代のことを勝手に
「世界でひとつだけの花世代」と命名しています。

世界でひとつだけの花

小学校の卒業式で、「世界でひとつだけの花」を歌う。
これ、今も定番なんでしょうか?
今は、もっとちがう歌であることを願います。

というのは、私はこの歌にはまったく賛同できないんですよね。

「ナンバーワンになれなくてもいい」だの
「(どうして)一番になりたがる?」だのって
まちがってはいないけれど、
卒業式に歌うような歌か?と、疑問でした。

むかしの卒業ソングの定番「あおげば尊し」では
「身を立て 名をあげ やよ励めよ」と、あり
これが、競争社会を肯定しているとして嫌われたようですが
社会って、競争しないと負けてしまうところなのに
そこを見ないふりするって、おかしいよ!
と、むかしも今も思っています。

1996年

この先、少しですが小説のネタバレ含みます。

物語の舞台設定は1996年ですが、
主要な登場人物が30代後半ですから
小、中学校時代はもっとさかのぼった時代になり
まさに、私が受けた学校教育、社会認識が描かれていました。

そんな時代がよかったか?
とは、とても思えない事件が起きていましたので
今、あらゆる個性が尊重される時代になったことは
よかったんだろうとは思います。

でも、義務教育時代に、その言葉を知らずとも
「理不尽」というものを知ることって
きっと、精神のたくましさを育てると、確信しています。

なんでもかんでも、認めてしまうのではなく
努力すること、耐えること、あきらめることを学ばせ
強くたくましく生き抜く力を持つ人間を育てて行かないと
日本も地球も、そのうち滅びてしまうでしょうね。

そのころには、もう生きていないでしょうから
衰えていく世界を見ずにすむのは幸いです。


忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。