杵柄(きねづか)

  • 意味:杵(臼に入れた穀物をつく道具)の手で持つ部分
  • 豆知識:「昔取った杵柄」は、かつて身につけた技能のことをさします。

重かった息子

息子は、今でも体が大きいのですが
子どものころから、みっしりと身が詰まっていました。
まだ、ハイハイしていたころ、息子を抱き上げた知人が
「おっ重いわ!!この子、ウスみたい!!」と言ってました。

「昔取った杵柄」の話を記事にしようと思ったのに
「臼」に反応して、どうでもいいことを書いてしまいました。

息子からウスを連想するとき
ぺったんこ、ぺったんこと餅つきをしている様子ではなく
猿蟹合戦の天井から落ちてくるウスが脳内に浮かびます。

昔取ったもの

スポーツ中継を見ていたとき
「この人たちが、自分の子どもとこのスポーツをしたら
 ぼこぼこにしちゃうんだろうね。
 赤子の手をひねるのリアル版だねえ」と言ったら
「いやいや、子どもには、手加減するだろう」とお殿様(夫)に言われて
そうか、本気でぼこぼこにしちゃうなんて
大人気ないことだよね、と反省しました。

反省したということは、
かつて息子をぼこぼこにしたことがあるということです。

私は、履歴書に書けるような特技はもっていませんが
ゲームに関しては、腕に覚えアリです。

私が取った昔の杵柄は、ファミコンゲームです。

ファミコンの思い出

私が23歳ぐらいのときに、
初代のファミリーコンピューターのゲームソフト
「スーパーマリオブラザース」が大ヒットしました。

ひょんなことで、ハードとソフトを手に入れた私は
一夜にして、ゲームのとりこになりました。
あのころ、しみじみと思ったものでした。

大人でよかった!

子どもだったら、1日1時間とか
制限されてしまいますから、たまりませんよね。

まあ、オトナには仕事があるので
それなりに時間制限はありましたけどね。

息子が、ゲームで遊ぶ年になったころには
ゲームは卒業してたはずだったんですけど、
マリオカートやマリオパーティーを見ちゃったら
ムラムラしてしまって、もうだめでした。
「どれどれ、お母さんと勝負しようじゃないか!」と誘い
息子が大泣きするほど、ぶちのめしまくってました。

コントローラーを握ると、何かのスイッチが入るみたいですw

夢をくじかれた

まだ20代だったころ、
ゲーム業界にいた人にツテがあり、
根気のよさと腕を見込まれて
ゲーム会社の一室にこもって、ひたすらゲームをして
バグを探す仕事に誘われたことがあります。
当時は、その仕事を「ゲーマー」と呼んでいましたが
いつのまにか、「ゲーマー」は
ゲーム好きな人の総称になりましたね。

もちろん、私は大乗り気です。
やる!!やる!!私、ゲーマーになる!!と、
翌日からでも出勤する勢いでうなずいたんですが
両親が大反対して、その話はぽしゃりました。

今でこそ、ゲーム産業従事者は、憧れの的ですが
30年以上前となると、まだまだ
堅気の女の子がやる仕事ではない、とされていたんですねえ。

偏見だ!と、あのときも思いましたし
今も、ほら見なさい!
あのとき、転身していたら
ゲーマー界の巨匠になっていたかもしれないのに!と
たまに、恨みがましく思い出すことがあります。

でもまあ、ゲームは遊びでやるのが一番。
仕事となると、しんどくなることもあったにちがいない。
と、自分に言い聞かせて心を鎮めています。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。