金襴緞子(きんらんどんす)
- 意味:華やかで高価な織物
- 豆知識:「緞」を使う熟語には「緞帳(どんちょう)」もあります。
日本に古くからある「花嫁」の歌の冒頭は
♪きんらんどんすの帯しめながら~ なのですが
子どものころ
♪きんらんどすん だと思ってました。
大人になって、間違いだとわかったときは
ひそかに顔を赤らめていました。
思い込みで
言葉の使い方を間違えてしまうことは
誰にでもあることですが
ちがう、と気づいても指摘するのは、難しいものです。
指摘するほどのことなのか?と思っちゃうんですね。
間違っていても、言わんとするところは伝わっているので
問題ないんじゃね?と思うほどに
指摘されるほうの気持ちも、考えちゃいますしね。
うちのお殿様(夫)は、思い違いの多い人なんですよ。
タイガーマスクのあらすじを教えてもらっていたとき
あの、マジシャンみたいな恰好してる人は何なの?と聞いたら
「あれは、虎の穴のソウシだ!」と言うんですよ。
ああ、ソウスイ=総帥か・・と思ったんですが
ソウスイっていうんだよ、と指摘しなかったので
お殿様はきっと、今でもあのマジシャンみたいな人のことを
ソウシだと思ってるのでしょう。
※今調べたら、マジシャンみたいな人=ミスターXという登場人物でした。
ほかにも、お殿様は
「身を粉(コ)にして働く」と言うとき
「身をコナにして働く」と言うんですよね。
これも、指摘したことがないので
外で、間違えたまま言っちゃわないか、
ちょっと心配です。
ビックリハウス
高校生のころ、同級生からとても面白い雑誌を借りました。
糸井重里さんが選者となって
読者からの投稿を紹介する「ビックリハウス」という雑誌でした。
その雑誌に「おもこ」というコーナーがあって
読者が「おもいこんでいたこと」を
投稿で告白しあう場でした。
授業中に思わず声を出して笑ってしまい
先生に叱られてしまったぐらい
おもしろい投稿ぞろいでした。
(授業中に読むなよ!)
「赤い靴」の歌詞のおもこが、たくさん紹介されていて
「異人さんにつれられて」を
「いい爺さん」「ニンジンさん」
「巨人の星」の主題歌の冒頭
「思いこんだら~」を「重いコンダラー」などなど
各自の思い込みに、笑いをこらえられませんでした。
そんな雑誌に負けないぐらい
自分だって、山ほどおもこをしていました。
萬屋錦之介さんという時代劇スターがいましたが
「よろずや」なのに、どうしてか
「かぶらや」だとおもこしていました。
姉は姉で、「きんのすけ」を「めんのすけ」とおもこしていて
ふたり合わせると「かぶらやめんのすけ」となって
もはや、原形をとどめていません。
お互いのおもこを指摘しながらふたりで大笑いしました。
まぎらわしい言葉
おもこではなく、何度も調べてわかったようなつもりになっても
実際使う段になると、どうしても違いがわからなくなる言葉があります。
なおざり=いい加減にしておくこと。
おざなり=いい加減にすませること。
???となりませんか?
もう少し詳しく調べてみると、「なおざり」はスルーだけど
「おざなり」は、形ばかり何かするそうなんですね。
ですから、「おざなりに書いたらしいメールはなおざりにしても気がとがめない。」
このような例文を作って、覚えてみるのですが
いざ、というときはやはり、どっちだった??とわからなくなります。
さすがの忘れん坊将軍ですよね。