貪婪(どんらん)
- 意味:欲の深いこと。ひどくむさぼること。
- 豆知識:「婪」の訓読みは「むさぼ(る)」です。
二字熟語で漢字練習をしています。
世の中には、知らない言葉が多いんだなあと、しみじみ思います。
日が経つにつれ
コロナで自宅療養していた期間、お殿様(夫)を見て
イラっとしたことが、いつまでも尾を引いています。
(詳しくはこちらをどうぞ。→コロナ自宅療養期間のストレス=お殿様(夫))
ちっちゃなことなんですが、
自分の分だけカップ麺を作って食べていたことを思い出すと
食べたかったわけでもないのに
まったくひどい人だわっ!と、怒りが大きくなっていきます。
はたからみれば、そんなことで・・wとなるのかもしれませんが
ふとしたときに記憶がよみがえって
そのたび、メラメラと怒りの炎が燃え上がってしまうので
当事者にとっては、恨み骨髄であるのだなと、思いますし
きっと、一生恨んでしまうんだろうとも思います。
というのは、もう数えきれないぐらい聞かされてきた
母の父への恨み話があるからです。
母の恨みとは
それは、オイルショックが起きたころのことですから
1970年代、私は小学校3年生の冬のことでした。
わが家は父の転勤で、とある地方都市に移り住んだばかりでした。
エアコンなど、なかった時代ですから、暖房=石油ストーブでした。
ところが、オイルショックの影響で、
灯油がどこにも売っていない!という事態になったようです。
知り合いも土地勘もないところで、母は灯油を確保すべく
まさに東奔西走したそうです。
そして苦労の末、ようやく灯油をゲットできて、ほっとしていたとき
父が、職場の同僚を連れて帰ってきて、言ったそうです。
「こいつの家で灯油がなくて困ってるから、分けてあげてよ!」
このとき母は、もちろん拒否したかったのですが
そこに灯油を分けてもらう気満々な人がいるわけですから
無下に追い返すわけにもいかず、しぶしぶ灯油を分けてあげたそうです。
このときのことを、我が家では「灯油事件」と呼んでいます。
父が亡くなって、もう20年近くたつというのに、
いまだに、灯油の事件の話が出ると、母が真顔で
「あのときは、ほんっとに離婚しようかと本気で思ったわ!」と
毎回、かなり怒るんですよね。
今になってわかる
それは、確かに怒って当たり前だよね!と、相槌を打ちつつも
やはり、ひとごとだったのだと、今回強く思いました。
今ようやく、毎回本気で怒りを再燃させる母の気持ちが、痛いほどわかりました。
灯油事件に比べれば、たいしたことないことかもしれませんが
私の中で「カップ麺事件」は、記憶から消えることはないでしょうし
思い出すたび、チクショーッ!と、イライラするだろうと思われます。
そういえば・・・と、友人、知人たちから聞いていた
「いつまでも忘れられない夫の許しがたい行為」を思い出してみると
それぞれ、小さなこととはいえ、状況的に
「今、それをやる!?」ということなんですよね。
この怒りを、ぶつけてみたところで
お殿様、父含めた夫側からすると、たいしたことじゃないと思うどころか
そんなことで、怒るなんて意味がわからないとなるのでしょうけれど
怒りの理由=夫側が「状況を踏まえていない」からなんですよね。
状況判断ができないのが、男という生き物なのかもしれませんから
言葉を尽くして説明したところで、理解してもらうことは無理なんでしょうね。
むなしくて、ため息が出ちゃいます。