存(ながら)える
- 意味:生きて長くこの世に居る
- 豆知識:「長い時間を経る」「長続きする」という意味もあるようです。
訓読みの読めない漢字を練習しています。
「生きながらえる」という使い方になると、類語として
「生き延びる」という、当たり前のもの以外に
「死に遅れる」「死に損なう」など
「生きてちゃいかんのか!?」と疑問に思うような表現もありました。
カミングアウトしてみると
前回の記事(こちらです。→肌断食があれば髪断食もある)で
私が若かったころ、肌断食をしていることを話すと
たいていの場合、反応が冷ややかだったことを書きました。
それは、どういうことかというと、こういう流れです。
友「スキンケア、何やってる?」
私「何もしてないよ」
友「ウソ!そんなはずない!」
肌断食のおかげだと思うのですが、若いころから
これといった肌トラブルを経験しないまま過ごしていましたので
吹き出物やシミなど、いろんなトラブルに悩んでいる人からすると
何か、特別な方法でケアしてるんじゃないか?と思われがちでした。
ですから「そんなはずない!」と言われるこの時点で、
微妙な雰囲気になることも多かったのですが
ここから話が進んでも、やはり穏やかならぬ展開になります。
私「乳液とかクリームって、肌によくないから使ってないんだよ」
友「合わない化粧品ってあるよね」
私「いや、そうじゃなくて、肌に悪いからさ」
友「悪いって?」
私「かくかくしかじかで、合成界面活性剤が・・・」
友「そうなの?」
私「そうだよ。シャンプーとかも成分は台所洗剤とほぼ同じだよ」
友「・・・」
このあたりで、たいていの人が無言になるか、話を変えようとしてきます。
それは、「もう聞きたくない」という意思の表れなんですよね。
なぜ聞きたくないのか
自分がよかれと思ってやってることを、いきなり全否定されて
いい気持ちがする人なんて、いるわけありません。
そして、女性の多くはスキンケアをするのが好きなんですよね。
化粧品を選ぶ、買う、使うという行為すべてが楽しみで
それを「肌に悪いよ」と言われてしまうと
理屈じゃなくて、いやな気持になるんだろうと理解していました。
それで、何回か同じような展開を迎えたあと
スキンケアの話題が出たときは
何もしていないことまで隠すことはしませんでしたが
何もしない理由は「めんどくさいから」ですませていました。
すると、逆に「お手入れしないと・・・」と
アドバイスされてしまうのですが
私を知る人は、私が尋常ではないめんどくさがり屋であることを知っていますので
「えー、そんなのめんどくさいよ」と言うと、強く勧めてくることもありませんでした。
宗教みたいに思われることも
会話の展開が不穏なものになるケースは、ほかにもありました。
今から30年以上前に、スキンケアは不要で、むしろ肌に悪いなどと話すと
特殊な思想を持っている人だと思われることもありました。
エコに走りすぎる超自然派のめんどくさい人、というくくられ方です。
そうじゃないんですけどね。
台所洗剤は、もうずっとJOYくんを愛用しています。
エコに熱心なわけじゃありませんし、手荒れがしないので
食器洗いには、合成界面活性剤入りの洗剤を抵抗なく使っています。
でも、ひと昔前、肌断食をしていることが知られると
いずれ秘境に旅立って人生修行してくるんじゃね?みたいに
いわゆる「すっごく変わった人」扱いされることもありましたし
何か、そういったことを禁止する宗教にはまってるのかと疑われたこともありました。
それで、ずーっと肌断食をしていることは
ほとんどの場面で隠して生きてきたんですよ。
それが、いつのまにか認知された、ごく普通のことになったんですねえ。
時代が変わるって、こういうことなんだなあと
「肌断食」というネーミングをしみじみと味わっています。