簀巻(すま)き
- 意味:簀で物を巻き包むこと
- 豆知識:「簀」=竹やアシを荒く編んだむしろのことです。
暴力事件に巻き込まれた主人公が
「簀巻きにして東京湾に沈めてやるぜ!」と脅されるシーンって
フィクションでは、わりとよくある光景ですが(個人の感想です)
そのとき、何で巻くつもりなんでしょうね?
簀は、そのへんにあるものじゃないので、たぶんブルーシートですよね。
物騒な話から始まりましたが、ぐるぐる巻いたおいしいものを食べてきたせいで、つい。(笑)
母と姉
私と母と姉は、かなり近所に住んでいます。
6月に引っ越してきたこの地を
ブログ内で何度も「もともとの地元」と説明してきましたが
つまり、実家のそばなんですよね。
その実家のそばには、姉夫婦の家もありますので
一族が結集している状態です。
結集するといっても、何か不穏な集会を開いているわけではなく
たいてい、母の家に集まって、いっしょにお昼を食べたり、
おやつを食べたりしながら、どうでもいい話をダラダラしているだけです。
そんな3人が、「そうだ、行こう、ランチ!」と意気投合し
近所にオープンしたばかりのフレンチレストランに行ってきました。
レストラン
近所の普通のおうちが、レストランとして開業したので
「渡る世間は鬼ばかり」の「おかくら」式なお店ですが
「おかくら」より、もっとこじんまりしたお店をご想像ください。
わかる人は「あ~、そういう感じね!」となるたとえですが
わからない人には、「なんのこっちゃ!?」でしたね。
申し訳ありませんでした。
完全予約制のお店に、時間どおりに行ってみると、
私たち3人のほかに、もうひと組、予約が入っていたようで
私より一回りぐらい若いかな?と思われるご夫婦と
その妻さんのお母様かな?と思われる3人が、斜め横のテーブルを囲んでいました。
そういう状況で、いよいよ食事開始です!
お料理
1品目は、カリフラワーのスープでした。
カニが入っていました!
カニカマじゃなくて、カニです、カニ!(興奮の仕方が庶民すぎて泣ける)
パンも登場しました。
お店で焼いているそうです。
そして、メインは鶏もも肉のコンフィ。
コンフィ!!コンフィですよ!
低温の油で煮るんだそうです。
その前に、モモ肉を巻かないとだめですよね。
なんとおしゃれな、そしてめんどくさそうなお料理なんでしょう!!
とてもおいしかったんですが
それよりも何よりも「こんなの、絶対自分では作らないよね!」
ということが、うれしい主婦3人組でございました。
デザートは、モモのタルト。
これまた、おしゃれで一緒に出てきたコーヒーが
とってもクリーミーで、何もかもに感心しつつの食事となりました。
3人おそろい
メニューは、メインを3種類の中から
デザートも2種類から選べたのですが
我々3人は、全員まったく同じものを注文して食べました。
デザートでちょっと迷っていた母も
私と姉が「タルト!タルト!」とはしゃいでいたら
「私もそれにしようかな」と、仲間入りしてきました。
家族だから、味の好みが似てる、ということもあるんですが
「あれ、おいしそうだな・・・」と
人のお皿のものを、うらやましく思いたくない
という意識が、働いていたのも大きかったはずです。
斜め横のテーブルでは、妻さんが夫さんのデザートを
フォークでざっくりと切り取って食べていました。
そういう光景は、珍しくありませんよね。
でも我々一族は、3人とも「ひと口ちょうだい」やら
「みんなでシェアしようよ!」やらと、言われるのが大嫌いなんですよね。
(この件に関する記事はこちらです。→私が姑になったら)
「私が頼んだものは、私が全部食べたい」
と、思ってしまう一族なのです。
なぜそうなのか
お店を出てから、母の家に寄って、おしゃべりをしていたとき
なぜ全員が、「ひと口ちょうだい」や「シェア」が嫌いなのか
という話になりました。
そして、たぶんそれは
家族の食卓が、大皿から自分で取って食べる方式ではなく
ひとり分ずつ盛り付ける方式だったからではないか、という結論に達しました。
世の中には、どどん!と食卓に大皿が出て
それを家族で分け合って食べる家庭も多いですよね。
でも、私が育った家庭は、そうではありませんでしたし
今も、お殿様と2人の食事のとき、1人分ずつ盛り付けています。
姉の家でもそうですし、母が言うには、
母が育った家庭=祖母と暮らしていたころもそうだった
ということでした。
それが何か?と思われそうなんですが
「ひと口ちょうだい」と言ってくる人の感性が
まったく、さっぱりわからなかった私としては
「そういうことだったのかも!」
と、何やら納得できてすっきりしました。
だからといって、ひと口あげたりもらったりすることが
いやでなくなったわけじゃありません。
そもそも、人づきあいを一切してませんので
家族以外で食事を共にすることは、まずないと思われます。(笑)