かつて、抗がん剤の副作用で体毛がすべて抜けたとき
鼻毛とまつ毛のありがたみを痛感した。
という記事を以前に書きました。
(その記事はこちらです。→抗がん剤による脱毛の真の苦しみ

入ってくる微細なゴミのせいなのか、涙と鼻水が止まらなくなり、
目薬とタオルが手放せなくなりました。
(鼻水は、ティッシュなんぞでは追い付かないレベル)

お殿様(夫)の脱毛は、そこまでのレベルではなく
髪の毛も落ち武者風に残っているというか
もともと薄いせいか、あまり違いがわかりません。
(と言ったら傷つくでしょうから、言ってませんよ)

しかし、私も脱毛レベルが低い抗がん剤に変えたあとも
延々と、冬場は鼻血に悩まされていました。
乾燥する季節は、粘膜が傷つきやすいようで
抗がん剤が休薬となったあとの去年の冬、
やっと鼻血が出ない冬を過ごすことができました。

今、お殿様も鼻血が出ています。
抗がん剤治療中は、血管が弱っているので
脱毛とのダブルパンチです。

「抗がん剤治療中に同じような症状があったか」と聞かれ
淡々と「あったよ」と答え、理由と対処法を教え
親切にもふわふわのタオルを出してきてあげました。
(ティッシュがもったいない、というのもありますし
タオルのほうが肌への刺激が少なくて快適でもあります)

やはり、案の定、そうでしょうよ、という話ですが
何年もの冬のあいだ、私が鼻血に悩まされていた姿は
まるっきり目に入っていなかったようですね。

何回かは、事情を説明した記憶もあるんですけど
記憶のはしっこにも残っていないようです。

がっかりする、というわけではありませんが
いまさらながら、あんなこと、こんなこと
治療中にたいへんだ、つらいと思ったことを
ほとんど口に出さずに過ごしたのが正解だったのかどうか
正直、わからなくなってきました。

いまさら、なことですし
今は、お殿様のほうが本当にたいへんなので
そんなこと、どうでもいい話なんですけどね。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳の専業主婦、4歳年上の夫と2人暮らしです。夫はステージ3の食道&下咽頭がん、私はステージ4の乳がんを罹患しています。夫婦でがん患者となりましたが、前向きに暮らしています。主に、夫のがん治療についての記録になりますが、日々起こるあれこれも綴っていきます。