𣟧輪田(ひしわだ)

  • 意味:岩手県関市の地名
  • 豆知識:岩手県の難読地名には、ほかに「雷田(いかだ)」「大ケ生(おおがゆう)」などもあります。

豆知識で紹介した地名は、いずれも盛岡市のもので
盛岡市には、ほかにも「金洗(かならい)」「川名(かんな)」などの
知らないと読めない地名がたくさんありました。

イヤミスの女王

真梨幸子さん著「一九六一東京ハウス」を読みました。

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六十年前の団地体験で賞金五百万円――って、これ現実!? 昭和と令和が交錯するイヤミス新次元! 賞金につられてリアリティショーに集まった二つの家族。古き佳き時代であるはずの昭和の生活は、楽じゃないどころか、令和の今より地獄の格差社会。お気楽バラエティのはずが、外野も巻き込みどんどん不穏になっていく現場は疑心暗鬼で大荒れの末、まさかまさかの超展開。次々と起こる惨劇は虚構か、現実か!?

Amazon商品紹介より

真梨幸子さんの小説は、「イヤミス」といわれるジャンルで、
普段は敬遠しているので、久しぶりに読みました。
「殺人鬼フジコの衝動」以来ですから
たぶん、真梨さんの初期作品以降、読んでません。


作家でいうと、湊かなえさんが代表的でしょうか。
イヤミスと言われる、読み終わっていやな気持ちになる本が苦手です。
いやな気持ちになるために、わざわざ読みたくないなと、思っちゃうんですよね。(笑)

昭和の団地生活を再現したリアリティショーの話なのですが
タイトルと表紙にひかれるものがあり、図書館で借りてきたので
令和の話だとは、思わずに読み始めました。

1961年というと、私はまだ生まれていませんが
姉が生まれた年なので、時代設定が懐かしいかな?
と、思って手に取りました。

1961年

現代が舞台でありながら、リアリティショーの設定として
1961年(昭和36年)当時の団地の生活を
忠実に再現しようとする描写があり
間取りや雑貨、家電製品などが登場します。
マッチで火をつけるガスコンロとか
分厚いブラウン管のテレビとか、黒電話とか
生まれる前の話とはいえ、懐かしいものばかりでした。

報酬500万円がほしくて撮影に参加した家族の様子も、
「そこまでやるんだ!」というもので
当時の髪型に本当にしちゃうのがおもしろく感じました。

子ども(小学生の女の子)はおかっぱ
お母さんはぐりんぐりんのパーマにスカーフ。
そうそう、そんな感じだったよねえ。

美容院を「パーマ屋さん」と言っていた時代ですもんね。
オトナの女性はパーマヘアが標準でしたね。

リアリティショー

ちょうど、アニメ「推しの子」でも
登場人物が恋愛リアリティショーに出演する回があり、
ある程度の演出があることも
出演者が演技をしていることも描かれていましたが
こちらの小説でも、かなり演出が入る描写がありました。

シナリオがあるのが当たりまえだと、客観的には思うのですが
あのリアリティショーって、見ていると
演出だ、こういう役どころを与えられているんだ
と、わかっているはずなのに、「この人、やだな」とか
「この人にがんばってほしいな」とか
出演者に対していろいろな感情が出てくる不思議な番組だと感じます。

AmazonPrimeで「バチェラー」を観て、思ったことです。
おもしろくてハマってしまい、1~3はもちろん
女性版の「バチェラロッテ」も観ちゃいました。

ここ最近は、とんとご無沙汰していますが
話題になり、流行るだけのおもしろさがあることは、わかります。

アニメ「NARUTO」視聴が終わったことだし、
(その記事はこちらです。→コツコツ続けて無事完走
また何かリアリティショー観ちゃおうかな。(笑)

小説の感想

小説の感想としては、「思ったよりおもしろかった」と、なります。
イヤミスが苦手な私が面白く読めたということは、
イヤミスが好きな人にはものたりないかも。
途中、殺人事件が起こるのですが、それを解決するまでの経過が
何度も「実は・・・」「実は・・・」が、繰り返されるので
イヤミスというよりは、どんでん返し系かな?

イヤミス、どんでん返し、どちらにもいえることなんですが
驚愕のラストにもっていくために張られた伏線が
非常に不自然で、無理やり感が気になることがあります。

この「一九六一東京ハウス」も、
わりと「それ、ちょっと無理あるんじゃない?w」
と、思っちゃうところも多かったんですけど
あまり気にせず読み進められました。

ところで、真梨さんの作品を久々に読んでみて、
今回初めて「マナシサチコ」さんだと思っていた著者名が
「マリユキコ」さんだったと、知りました。

真犯人にも、「そうだったのか!」と、思いましたが
実は、この名前の読み方にいちばん驚いたかも。(笑)

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。