聘問(へいもん)

  • 意味:聘問
  • 豆知識:「聘」=「とう・ めす・ まねく・ めとる」などの意味を持つ漢字です。

「聘(と)う」=「結婚を申し込む・妻として迎える」という意味です。
「とう」といっても、「問う」とはちがうのですね。

無戸籍

きのうの記事でお名前を出した、女優の武井咲さんが、
だいぶ前、無戸籍問題を扱ったドラマに主演していました。
解決が難しい問題なんだなあと、思ったことを覚えていましたが
その無戸籍問題がテーマとなっている小説を読みました。

辻堂ゆめさん著「トリカゴ」です。

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殺人未遂事件の容疑者は、無戸籍だった。
刑事の里穂子は捜査を進めるうちに、
かつて日本中を震撼させた〝鳥籠事件″との共通点に気づく。
胸を衝く真実に心震える、辻堂ゆめの到達点。
『十の輪をくぐる』の著者、最高の力作!

Amazon商品説明より

というような話で、タイトルにもなっている「鳥籠事件」は
極端なネグレクト事件です。
社会問題を扱う小説は、興味深く読み進められることが多いので
好きなジャンルの小説です。

ストーリーも、なかなかおもしろかったんですが
主人公の女性刑事に、魅力を感じました。

このところ、才色兼備の天才的エリートという設定の
警察官やら裁判官の話を立て続けに読んで
こういう設定にしないと成り立たない話って
ちょっと無理があるっていうか、現実離れしすぎてるよね・・・
と、思っていたので現実にいてもおかしくないだろうと思われる刑事さんが
地道に捜査を続け、真相を解明していく話は
無理なくその世界観を受け入れられました。

苦手な設定といえば

辻堂ゆめさんの小説は、「十の輪をくぐる」がおもしろかったので
(その記事はこちらです。→大人のADHD
あれこれ図書館で借りてきています。
最近読んだもう1冊に、「君といた日の続き」があります。

コロナ禍のリモートワークを言い訳に自宅に引きこもるばかりのある日、
僕はずぶ濡れの女の子を拾った。
1980年代からタイムスリップしてきたらしい彼女は僕の大切な人の命を奪った連続少女誘拐事件に関係しているのか……。
その時の僕は知るよしもなかった、すべての過去の意味を。
その答えは、今の僕が持っていたんだ。

Amazon商品説明より

というような話で、伏線回収からのオチは、なかなかでしたが
おもしろいとか、おもしろくないとかそれ以前に
タイムスリップものというだけで、
物語の世界に入り込むのは、ちょっと無理でした。(笑)

超常現象をいっさい信じていないので
転生とか、幽霊とか、呪いとかほかもろもろ
ありえない設定に基づいた話は、苦手です。

ありえない設定に基づいたありえない世界の
ありえない荒唐無稽な話なら、読めますが
(マンガですが、「進撃の巨人」とか)
ファンタジー小説は、総じてダメです。

夢のない人間なのかな。(笑)

苦手もうひとつ

ついでに、図書館で借りて読んでいた本の画像です。

前に借りた人がつけたらしい印がありました。
最初は「誤字を見つけたのかな?」と、思ったんですが、
文脈的にまちがってはいません。
でも、前に借りた人は、何かが気になったみたいなんですよね。
もしや・・・と、思いつつ読み進めていたら、また印が!

これ、たぶん「この言い方、なに?」という違和感だったんじゃないかなー。
と、思ったのは、小説の中で会話をしているのは、ふたりとも20代前半の女性
親しい友人どうしなんですよね。
若い女性が友人に「おぬし」って呼びかける?

ないわー!

と、思ったんじゃないかな。
少なくとも、私はそう思いました。(笑)

こういう「ないわー!」な設定も苦手です。
現代の市井の人々の話でありながら
個性的な人間を演出したいがために
一人称が、「あたい」とか「おいら」になってるものや
失笑しちゃうようなニックネームをつけあっていたり。
(具体的に書くと作品への誹謗になるので、控えます)

書いてる人は、現実から乖離しすぎた設定に
自分で興ざめするってことは、ないんだなあと、感心します。

自分が作り上げた世界にのめりこめる人だからこそ
物語を紡げるのでしょうね。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。