緤(きずな)

  • 意味:牛馬などをつなぐなわ・罪人をつなぐなわ
  • 豆知識:異体字に「紲」があります。

現代で、やたらと使われている
あの「きずな」かと思いきや
拘束の意味が強い「きずな」でした。

はやりの言葉

やたらと使われている「きずな」
「絆」ですね。

こちら、人と人とのつながりが
とても大切である
という場面で使われていますが
あまりに使われすぎていて
見聞きすると、うんざりするようになりました。

相互扶助は、大切ですし必要ですけど
家族であっても、お金の話になれば
つながりを断ち切ってしまうケース
多いはずですよね。

おそらくは、ほとんどの人に
物質的なドライな割り切りがあるはずなのに
ウェットな感情論ばかり前面に出されると
ウヘー、となってしまいます。

家族間の問題

人知れず、家族間で抱えている問題って
どんな人にも、ひとつやふたつあるものでしょう。

私の家族の問題は、母のことかと思いきや
それは、姉としっかり共有していますし
お金のことふくめ、さまざまな事態を想定し
コトを進めているので、
しなければいけないことであるだけで
問題ではありません。

今後、問題になりそうなバクダンは
母が、抱えています。

母のバクダン

B´zの名曲「愛のバクダン」に
小見出しが似てしまいましたが
何の関係もありません。(当たり前)

母には、ひとり暮らしをしている未婚の弟がいます。
私と姉からすると、叔父ですね。

年金暮らしで、今のところは
経済的に何の問題もありませんが
家族がいませんから、健康をそこねたとき
誰がどうするのか、という問題が発生します。

行政が連絡をしてくるのは
たぶん、最初が母でしょう。
そして、母の妹のところ。
しかし、2人ともかなりの高齢です。

このままいくと
甥や姪、つまり我々の問題として
なだれ込んできそうな気配濃厚です。

そうなってしまったとき
支援はできないと、断ることはできても
なんだかんだ、やりとりがあって
きっと、気持ちがささくれ立ちそうですよね。

もっと大きな問題

しかし、そんなことはこれからの世の中
ごく当たり前のことになっていくでしょう。

生涯未婚の人が、加速度的に増えてますから
ひとりで最期を迎える人の方が
いずれ、そうでない人より多くなることでしょう。

ですから、今はまだ過渡期とはいえ
母や叔母が叔父より先に逝き
後始末が、こっちに回って来そうになる事態は
あまり心配してないんですけど
現実になれば、大問題になりそうなことが別にあります。

別問題とは

叔父が、自宅でひとりで最期を迎え
そのまま誰にも発見されなかった場合です。

叔父は、賃貸住宅に住んでいますので
発見が早く、部屋にダメージがなかったとしても
誰かがそこで亡くなったというだけで
その部屋は事故物件になってしまい
当然、賠償責任が発生してしまいます。

そして、いちばん悲惨なのが
発見が遅れた場合です。

部屋のダメージは、たいへんなもので
床や壁の張替えという
大がかりな改修が必要になることも多いようです。

そうなった場合、かかった費用って
誰のところに請求がくるんでしょうね?

今現在は、まちがいなく母と叔母ですよね。
私が長年ウオッチングしている
ゴミ屋敷片付け業者さんの動画では
(その記事はこちらです。→母宅の片付け~専門業者さん決定
遺品整理の依頼も、かなりあり
その多くが、遺族の兄弟姉妹からのものです。

具体例

長年、ひとりで暮らしていた兄弟姉妹が
知らぬ間に部屋で亡くなり、
大家さんから連絡が来て
多額の賠償を請求されると同時に
速やかに遺品の片付けをすませてほしい
と、通告され、困った挙句に
専門業者に依頼した、というケースです。

縁起でもありませんが、万が一のとき
この通告を受けるのが、今は母と叔母なわけです。

その件を、母に話すと、そのときは
恐怖におびえて「連絡しなくちゃ」
と、言ってますが、しばらくすると
すっかり忘れちゃうみたいなんですよね。

この前も、安否確認したほうがいいよ
と、勧めておきました。

実行したかどうかは、知りません。
母もそうですし、私自身も
家族、親族として薄情でしょうか。

でも、たぶん
この程度の絆って、多いと思います。



忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。