圸(まま)

  • 意味:崖などの傾斜のきつい土地
  • 豆知識:明治時代、山形県に「圸の上」「圸の下」という地名があったそうです。

「圸の上」「圸の下」という地名は、その後「圸の上」に統合され
昭和59年に「ままのうえ」と表記されるようになったとのことです。
「圸」がJIS漢字になかったための変更だったようですが
同じ理由で行政地名が変わってしまった例って、きっと、ほかにもあるのでしょうね。

びっくりな小説

小説「リボルバーリリー」がおもしろかったので
(その記事は、こちらです。→忘れてしまったことがどうしても気になる!
同じ著者の別作品「プリンシパル」を図書館で借りてきました。

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1945年、東京。大物極道である父の死により、突如、その「代行」役となることを余儀なくされた綾女。大物議員が巡らす陥穽。GHQの暗躍。覇権を目論む極道者たちの瘴気……。綾女が辿る、鮮血に彩られた謀略と闘争の遍歴は、やがて、戦後日本の闇をも呑み込む、漆黒の終局へと突き進む! 脳天撃ち抜く怒濤の犯罪巨編、堂々開幕。

Amazon商品説明より

終戦直後、23歳の女性教師が、本人の意思に反して
家業であるヤクザの一家を率いることになる話です。

「ごくせん」みたいに、明るい話ではなく
これでもか!というほど、暴力にまみれた
とんでもない反社会勢力の話でした。

昭和20年代という時代の
政界や芸能界とヤクザのかかわりがいろいろ書かれていて
吉田茂さん、鳩山一郎さん、美空ひばりさん、山口組3代目組長が
モデルとわかる登場人物も出てきました。

こんなふうに、ヤクザと政治、芸能界って結びついているんだと
たいへん興味深く読みました。

ゴッドファーザー

作者は、映画「ゴッドファーザー」をイメージしてこの小説を書いたそうで
なるほど、1ミリもくつろげない、緊迫感にあふれた物語でした。

そして、「暴力団」って、その名のとおり
「暴力の団」なのだなあと、思い知らされるほど
激しい暴力、血で血を洗う抗争の連続の物語でした。

主人公が、自分の極悪非道の行いを
「ヤクザだから」と、自嘲するシーンがたびたび出てきます。

一般市民からすると、絶対に絶対に近づいてはいけない存在だ!
と、改めて思った次第でありました。

なぜ「改めて」なのか

どうしてそんなことを思ったか、というと
10年以上前、私とお殿様(夫)がよく行っていた飲み屋に
その筋の方が常連客として来ていました。

お店で会う分には、ごく普通の気のいいおじさんでしたが
職業は893ですから、本来、かかわることなんてない人です。

怖いなという気持ちは、当然ありました。
それでも、顔見知りになれば、挨拶をしたり、
他愛のない雑談に応じたりもしていました。

あるとき、その店の常連どうしとして親しくなっていた別の人から
お殿様の携帯に、その筋の方の家に不幸があったとの連絡がきて
ごていねいに、葬儀の日程も記されていたそうです。

その連絡をもらって、さすがに「これは、まずい」
と、思ったお殿様は、「もう、あの店に行くのをやめよう」と決断。

以来、その店に行っていません。

連絡をくれた人が葬儀に参列するのに誘われただけで、
その筋の方にとっては、まったく預かり知らぬことでしたが、
お殿様が「いつの間にか、関係者になってるって、怖いよね」と言うのに深く賛同しました。

まったくのカタギなのに、そういう知り合いがいることを自慢したり
舎弟気取りで、くっついて回ったりする
理解できない人も、世の中にはいるんですよね。

危ないなあと、思いますが
人のことですから、とやかくは言えませんね。
ただ、自分は距離を置くのみです。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。