扨(さて)

  • 意味:そうして・ところで
  • 豆知識:「扠・偖」も同じ「さて」と読む漢字です。

「さて」に漢字があったとは!
新鮮な驚きでしたが、使われているのって見たことありません。
「さて」といえば、これかなあ?

あ扨、あ扨、あ扨、扨、扨、扨、扨は南京玉すだれ~。
こんな口上が浮かぶって、わたしゃ、いつ時代の人間でしょうか。(笑)

南京玉すだれのイラスト

フリー素材サイト「いらすとや」さんって、南京玉すだれのイラストまであるのね。
逆に何がないのかしら?と、調べたくなってきます。(笑)

久しぶりに翻訳もの

図書館でジェフリー・ディーヴァーの新シリーズを借りてきました。
「ネヴァー・ゲーム」という作品です。

https://amzn.to/47i5Xze

ジェフリー・ディーヴァーさんとえいば、「リンカーン・ライム」シリーズが有名です。
四肢麻痺の元科学捜査官リンカーン・ライムの、クセのある傲岸不遜な性格や
シリーズ通しての、ストーリーの秀逸さで、大好きなシリーズですが
いつの間にか、新シリーズが出版されていたようです。

しかも、これが第1作で、3作目まですでに翻訳されていました。
洋書の新刊チェックって、怠りがちになってしまいますが
あとになって知ったほうが、図書館ですぐに借りられますので、結果オーライです。(笑)

内容

小説の内容は、というと下記のような感じです。

ドンデン返しの魔術師の新シリーズ、
流浪の名探偵コルター・ショウ!

シリコンヴァレーに暗躍する連続誘拐犯。死のゲームに囚われた被害者を救い出せ。
怜悧な頭脳とサバイバル術で完全犯罪を暴く新ヒーローの誕生。

姿を消した人間を追跡する名人、コルター・ショウ。失踪人や逃亡犯に懸賞金がかけられると、彼は現地へ赴いて調査に着手する。つねに冷静に状況を分析する明晰な頭脳と、父に叩きこまれたサバイバル術で多くの事件を解決してきた。今回ショウはシリコンバレーに住む男の依頼で、失踪した娘を探すことになった。カフェを出たあと、忽然と姿を消した彼女は無事なのか? どこにいるのか? 非協力的な警察に悩まされながら調査を続けるショウは、事件の背後にはビデオゲームが絡んでいることを知る。
被害者を誘拐し、『ウィスパリング・マン』というゲームを模倣して監禁する犯人〈ゲーマー〉。刻々と死の迫る被害者たちの居場所を突き止め、彼らの命を救うために知力と体力を尽くすショウ。犯人は誰なのか。単なる愉快犯なのか。あるいは何か隠された動機があるのか――?
懸賞金を求めて難事件に挑み、不可解な死を遂げた父の謎を追う名探偵コルター・ショウ。リンカーン・ライム、キャサリン・ダンスに続く新ヒーロー誕生。時限爆弾のようなサスペンスに意外な真相を仕掛けたシリーズ第1作。

Amazon商品紹介より

ライムが、自由に動き回ることができない
いわゆる安楽椅子探偵であったため
今回の主人公が、アクティブに動き回るのが新鮮でした。

ストーリーも、何度もヒヤっとしたり、びっくりしたりの連続で
最後まで飽きずに読みましたし
大好きなゲーム業界が舞台になっているので
興味深くもありました。
事件は解決したものの、新主人公ショウが抱えている謎が
未解決のままですので
2作目、3作目を読むのが楽しみです。

登場人物

映画「バビロン」を観たときにも感じたことなのですが
現代は、多様性を重んじる時代ですね。

以下、自分の過去記事からの引用になります。

アカデミー賞にノミネートされる作品の条件として
「多様性」の項目が設置されました。
人種、女性、マイノリティーなどを
まんべんなく起用することが奨励されているわけですが
そのとおり、黒人、南米系、アジア系の人物がちゃんと
主要な役として登場し、同性愛のシーンもありまして
制作陣の創意工夫が、大いに感じられました。

過去記事:映画「バビロン」より

今作「ネヴァー・ゲーム」の登場人物にも、LGBT、人種が
偏ることなく、まんべんなく配置されていて
映像化を見据えてのことなのか?と思ったり
すでにアメリカでは、小説の世界でも、
映像作品と同様の配慮が当たり前に求められているのか?
と、思ったりしました。

かなり前(1999年)のことなのに、
リンカーン・ライムシリーズの第1作目
「ボーンコレクター」が映画化されたときの配役が
すでに、ライム(白人)→デンゼル・ワシントンでしたし、
金髪のイケメン介護士は、アジア系の中年女性になっていました。

今作が映像化されるとしたら、登場人物のイメージは
小説を読んで想像していたとおりになることでしょう。
(観るかどうかは、知らんけど)

日本の小説界にも、同じような波がくるんでしょうね。

マイノリティーだからこそ、権利を保護し
差別を撤廃する必要があるわけですが
フィクションの世界では、
むしろマイノリティーが、マジョリティになってしまうこともあり
そこまでいくと、違和感が否めないだろうなと、ちょっと不安。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。