杦(すぎ)
- 意味:スギ科の樹木
- 豆知識:明治時代に戸籍ができたときに「杉」の異体字として生まれた字だそうです。
いまや、スギ花粉を生み出す樹木として有名になった感がある杉ですが
環境に適応しやすいく丈夫、木材としての利用範囲も広いため
好んで植林された結果、日本一多く植樹された木となりました。
らんたん
柚木麻子さん著「らんたん」を読みました。
大正最後の年。かの天璋院篤姫が名付け親だという一色乕児は、渡辺ゆりにプロポーズした。
Amazon商品説明より
彼女からの受諾の条件は、シスターフッドの契りを結ぶ河井道と3人で暮らす、という前代未聞のものだったーー。
明治生まれの女性が、キリスト教、英語に出会い
自分が受けた恩恵をシェアすることを使命とし
愛弟子でもあり親友でもある女性とともに
女子教育を広めていく、実話をもとにした話で
読み応えのある小説でした。
ちょうど、先日読んだ「シャドウワーク」にも出てきた言葉でしたが
(その記事はこちらです。→離婚理由は暴力ですか?借金ですか?それとも)
「シスターフッド」という、女性同士の連帯がテーマでもある話でした。
津田梅子と大山(山川)捨松、村岡花子と柳原白蓮
市川房江と平塚らいてうなど、有名な女性がたくさん出てきて
主人公と連帯する女性として、広岡浅子さんも登場しましたので
「これ、朝ドラになりそうだな」と、思いました。(下世話な感想w)
物語の要所要所で、歴代ヒロインが登場したら、面白そうです。
津田梅子は晩年だけ、手塚理美さんにご登場いただくとか。
楽しい仕掛け満載の朝ドラになりそうです。
偉人
女性の人権が軽んじられていた時代の話ですし
軍国主義が跋扈していた時代でもありましたので
ある程度左傾してしまうのは、仕方ないと割り切って読みましたが
そちらにとらわれすぎると、自虐史観?と感じるところもあるかもしれません。
物語に登場した女性たちは、女性の地位向上のため
女性どうし連帯して、努力していきます。
戦う人もいるし、耐える人もいるし、学ぶ人もいて
励ます人も、支える人もいましたが
今、当たり前に享受している自由や人権って
こうしてひとつひとつ、女性が女性の手でもぎとってきたものなんだなと
改めて感じ、ありがたく思わないといけないんだろうな、と感じました。
素直に「ありがたい」と、思うのが当たりまえなんでしょうけど
私は雇用機会均等法以前に就職した年代ですし
そもそもヘナチョコなものですから、
女性が女性として性差を考慮され、保護されることもまた
ありがたいと、思っちゃうんですよね。
リベラリストからは、絶対に嫌われるタイプですし
そういう方々から「女性の敵は女性」と糾弾されかねない思想の持ち主です。
女性の権利、男女平等って、性差を考慮しないままで推進すると
苦役になる場合もあるんじゃないかな、と思うことが多々あります。
産む性
女性は、子どもを産む性として生まれてきます。
さまざまな理由で、出産をしない、できない人もいますが
多くの女性は、母親になります。
今、子どもが生まれても、女性も仕事をやめず
共働きで子育てしていくのが当たり前の世の中です。
女性が、働き続けられる世の中
子どもを預ける場が確保される世の中であるべきと
あれこれと取り組みがされていますが
何か釈然としないものを感じます。
女性が安心して子育てだけに集中できる世の中って
誰も求めていないのかなあ?
そんなにみんな、働きたいのかな。
お金がほしいだけじゃなくて
社会参加したいという欲求って、そんなに大きいのかな。
とても、不思議で謎です。
自分が、仕事、仕事、仕事においまくられていて
ていねいな暮らしは、どうでもいいけど
もっと「ていねいな子育て」がしたかったなあと
今も思っているせいか
まず、女性も仕事をするのが前提として
少子化政策が語られていることに、疑問を覚えます。
若い世代の方々は、どう思っているのかなあ。
※セレブな人たちのことは、例外とします。
あくまで、庶民レベルでの話です。