牙床(くれどこ)
- 意味:椅子の一種
- 豆知識:中国の胡床(コショウ)という腰掛けをまねして作った椅子です。
どんな椅子なのか、調べてみましたがわかりませんでしたが
中国の胡床は、Amazonで販売されていました。

これか!と、思うほどよく見るタイプの椅子でした。(笑)
椅子といえば
我が家のソファーに、私が気にいって購入した雑貨を増やしました。
(その記事はこちらです。→憧れのIKEA大型店)
日中、ソファーに座ったり寝転がったりするたび、レイアウトは変わりますが
ぬいぐるみとクッションの基本ポジションは、下の画像のように決めています。

動かしてしまっても、ぬいぐるみとクッションのポジションを戻してから
お殿様(夫)の夕ご飯を用意することにしています。
その後、夕食の片付けが終わったら、私はそそくさと自室に引っ込みます。
そして、翌朝になると、ポジションが変わっています!

私が引っ込んだあと、お殿様がソファに寝転がって、テレビを見ています。
そのとき、「ええい、邪魔だ!」とばかりに動かしているようです。
動かしてもいいけど、もとに戻しておいてほしいなあと、思います。
キッチンもそうだし、家じゅうのあちこち、いたるところ
寝る前にはリセットして朝を迎えたほうが、すがすがしいのですが
お殿様からすると、ぬいぐるみやクッションの位置は、どこでもよさそうですね。
さすがに、床に落ちていたら怒りますが、
上にずらしたぐらいじゃ文句も言いづらいですね。(笑)
というわけで、最近は朝イチで、ぬいぐるみとクッションの位置を直しています。
無駄なこだわりなんですけど、決まった位置にないと気になるんですよね。
こういうのって、誰にでもあるのかな?
そのソファで
ソファでくつろいでいるとき、ほぼ9割以上、本を読んでいます。
日当たりがよいので明るくて、読書に最適な場所です。
そこで、ついさっき読み終わった本がこちらです。

図書館で借りてきた道尾秀介さん著「雷神」です。
久しぶりに、良質なミステリーを堪能した!と、大満足しました。
雷撃に襲われたあの夜
Amazon商品説明より
私たちは何を見て、
何を見てはいけなかったのか。
「昔の自分には絶対不可能だったと言い切れる、自信作です。僕が理想とするミステリーのかたちがいくつかあるのですが、そのうちの一つが書けました。
これから先、僕が書く作品たちにとって、強大なライバルにもなりました。」――道尾秀介
【あらすじ】
埼玉で小料理屋を営む藤原幸人のもとにかかってきた一本の脅迫電話。それが惨劇の始まりだった。
昭和の終わり、藤原家に降りかかった「母の不審死」と「毒殺事件」。
真相を解き明かすべく、幸人は姉の亜沙実らとともに、30年の時を経て、因習残る故郷へと潜入調査を試みる。
すべては、19歳の一人娘・夕見を守るために……。
なぜ、母は死んだのか。父は本当に「罪」を犯したのか。
村の伝統祭〈神鳴講〉が行われたあの日、事件の発端となった一筋の雷撃。後に世間を震撼させる一通の手紙。父が生涯隠し続けた一枚の写真。そして、現代で繰り広げられる新たな悲劇――。
ささいな善意と隠された悪意。決して交わるはずのなかった運命が交錯するとき、怒涛のクライマックスが訪れる。
キャリアハイ、著者会心の一撃。
著者会心の一撃だそうですが、まさに「向日葵の咲かない夏」だとか
「カラスの親指」だとか、とてもおもしろかった!と思った
著者の代表作を超えたクオリティーでした。
薄皮をはがすように、事件の全容が次第に明らかになっていきますが
そこにいたるまでに、あちこちに伏線が張り巡らされていて
何度も何度も「そうだったのか!」と、驚きながら読みました。
私はにぶいというか、ミステリー小説を何も考えずに読みますので
たいてい「そうだったのか!」と、最後に驚くんですけどね。(笑)
もう一冊
「雷神」を読む前に、読んでいたのがこちらで、やはり図書館本です。

佐野広実さんの「わたしが消える」です。
この著者の「シャドウワーク」が、とてもおもしろかったので
(その記事はこちらです。→離婚理由は暴力ですか?借金ですか?それとも)
ほかの作品も読んでみたくて、借りてきました。
江戸川乱歩賞受賞作ですから、いわゆるデビュー作ですね。
第66回江戸川乱歩賞受賞作!
綾辻行人氏(選考委員)、推薦。
「序盤の地味な謎が、物語の進行とともに厚み・深みを増しながら読み手を引き込んでいく」元刑事の藤巻は、交通事故に遭い、自分に軽度認知障碍の症状が出ていたことを知り、愕然とする。離婚した妻はすでに亡くなっており、大学生の娘にも迷惑はかけられない。
途方に暮れていると、当の娘が藤巻を訪ね、相談を持ちかけてくる。介護実習で通っている施設に、身元不明の老人がいる、というのだ。その老人は、施設の門の前で放置されていたことから、「門前さん」と呼ばれており、認知症の疑いがあり意思の疎通ができなくなっていた。
これは、自分に課せられた最後の使命なのではないか。そう考えた藤巻は娘の依頼を引き受け、老人の正体を突き止めるためにたった一人で調査に乗り出す。
刻一刻と現れる認知障碍の症状と闘いながら調査を続ける藤巻は、「門前さん」の過去に隠された恐るべき真実に近づいていくーー。残された時間で、自分に何ができるのか。
「松本清張賞」と「江戸川乱歩賞」を受賞した著者が描く、人間の哀切極まる社会派ミステリー!文庫化にあたり、受賞作の前日譚にあたる短編「春の旅」も収録。
Amazon商品説明より
「シャドウワーク」は、夫からのDVが鍵となる物語でしたが
こちらの作品は、認知症がそれにあたります。
記憶が薄れゆく登場人物の人生を掘り起こしていく物語ですから
時代が昭和にまでさかのぼる、読み応えのある小説でした。
江戸川乱歩賞受賞時の、審査員の選評も収録されていますが
警察機構に事実誤認があることを、かなり厳しくとがめられています。
単行本化するときに、加筆訂正がなされたようですから
おそらく、小説内の記述に間違いはなくなっているのでしょう。
素人にはよくわかりませんが
審査員のミステリー作家さんたちは、皆さん
ちがーーう!
と、厳しく指摘していて、そこも興味深く読みました。(笑)
気になることって、人それぞれですよね。