譫語(せんご)

  • 意味:うわごと
  • 豆知識:「譫」には「くどくど言う」という意味もあります。

ドラマやマンガなんかだと、気を失った登場人物が
だいじなことを、うわごとで言うシーンがよくありますが
その場合、たいてい「その先が重要なのに!」というところで
うっ!と、また意識を失ってしまうことが多く、イラつきます。(笑)

かこさとしさん

2日前の3月31日、グーグル先生のホリデーロゴにかこさとしさんが登場していました。

かこさとしさんのお誕生日を記念してのことだったようです。
かこさとしさんは、絵本作家で「カラスのパン屋さん」が有名でしょうか。
私が一番好きだった、かこさんの絵本は、「カラスのパン屋さん」よりも古い作品
「だるまちゃんとかみなりちゃん」です。

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だるまちゃんが、空から落ちてきたかみなりちゃんと仲良くなって
空の上のかみなりちゃんの国に行くお話です。

今も本が大好きな私の、愛読書第一号はまちがいなく、この絵本です。
飽きることなく、繰り返し繰り返し読んだ幼少期でした。

乱暴でダメな子どもでしたから、あるときページが大きく破れてしまい
自分が破ったんでしょうに、めそめそしていたら
父がセロハンテープで補修してくれたことも、よく覚えています。

だいじな本を台無しにしちゃう、どうしようもない子どもでしたねえ。

YouTube

ふと、思いついて検索してみたら
YouTubeに読み聞かせ動画がたくさんありました。

今は、こんなものがあるんですねえ。

今度図書館に行ったら、絵本を読み返してこようと思いましたが
すべてのページを克明に覚えていました。

ほんっとに好きだったんだなあと、感心します。
特に好きだったシーンが、2つあります。

かみなりちゃんの国で、遊びに行ったプールです。
子どものころから、プールが大好きでしたから
こんなところで、思いっきり泳いでみたい!と、夢見ていました。

そして、このページよりも、もっと好きだった場面
つまり、絵本の中でいちばん好きだったシーンは、こちらです。

ごちそうがぎっしり並んだテーブル、なんと魅力的なんでしょう。
この絵本によらず、マンガにいたるまで、ごちそうのシーンが大好きで
穴があくほど、じーーーっくりながめていたものでした。

なんという食いしん坊なんでしょうね。(笑)

もうひとつの思い出

この絵本には、苦い思い出もあります。
まだ幼稚園ぐらいのときのことで
当時、父の勤務先の社宅に住んでいました。

そこには、同年代の子どもがたくさんいて
いつも、仲良くいっしょに遊んでいました。
ある日、私の家に同い年の男の子Yくんと、その妹が遊びに来ていました。

私が、妹ちゃんと布団をかぶって遊んでいたら
Yくんが、その部屋に入ってこようとしたんですが
意地悪な私は、妹ちゃんといっしょになって
「Yくんは入っちゃダメー!」と、Yくんを仲間はずれにしました。

Yくんは、口が重かったともいえますし、
幼児期の男の子が、口で女の子に勝てるはずもありません。
Yくんは、決して乱暴な子ではなく、優しい子でしたが
理不尽な意地悪が、よほど悔しかったのでしょう。
その辺に落ちていた「だるまちゃんとかみなりちゃん」を投げつけてきました。
(その辺に落ちてるというのが、私のだらしなさを物語ってますよね)

するとその絵本の角が、運悪く私の顔にあたり
まぶたが切れて、血が出てしまいました。

痛みに弱い泣き虫な子どもでしたから
うわああああああーーーん!!と、泣き叫んで大騒ぎになりました。

その後

病院に行って、手当てをしてもらって帰ってきたら
Yくんのご両親が、青い顔をして、謝りに来てくれました。

よその女の子の顔にけがをさせたわけですから
Yくんが、どれだけ叱られたか
考えただけで、ガクガクしちゃいますよね。

でも、なんといっても、一番悪いのは私でした。(笑)

母からむちゃくちゃ怒られたことを、よく覚えていますし
そんな言葉は知りませんでしたが
自業自得のなれの果てであることを自覚して
深く、深く反省したものでした。

長じて、息子を持ってみて
あのときのYくんご両親が蒼ざめた気持ちがよくわかり
本当にひどいことをしたな、と親になってからもう一度反省しました。

中学生になったころには、なくなりましたが
長いこと、まぶたのところに傷が残りましたので
それを見るたび、Yくんご両親がどんな気持ちになっただだろう
と、思うと、今もなおいたたまれない気持ちになります。

意地悪は、絶対にダメ!と、学んだ事件でした。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。