鸚鵡(おうむ)

  • 意味:鳥綱オウム科に属する鳥類
  • 豆知識:オウムには冠羽があり、インコにはありません。

書いてみて、ほんとに難しい漢字だなと思いました

「ほんとに」とは?

どういうことかというと
息子が中学1年生のときに書いた読書感想文の
書き出しが「鸚鵡という漢字は難しい」だったんです。

読書感想文ですから、本を読んだんですね。
何を読んだかといえば「ビルマの竪琴」でした。
「ビルマの竪琴」の感想文の冒頭がそれ!?と
かなり驚きましたし、さらに
「このあと、何を書いたらいいかわからない」
と言われて、もっとびっくりしました。

「ビルマの竪琴」を読んだ感想が
「鸚鵡と言う漢字は難しい」オンリー!?

ホワーイ!?マイ・サン!!!!ですよ。

でもまあ、そうかもしれません。
息子に物語を味わうことなんて、無理なんですよ。

息子、小1時代の音読事件

小学校1年生のとき、
息子が教科書の音読をしているのを聞いていて
あまりにびっくりして、腰をぬかしかけたことがありました。

音読していた教材は「ずーっとずっとだいすきだよ」
ご存知の方も多いかもしれない名作です。

少年がエルフィーという犬といっしょに成長していく物語で
子ども時代にいっしょに遊ぶ様子などを経て
犬が先に逝くこととなる、別れのシーンがラストです。

そのラストシーンで少年は、
今にも命の終わりを迎えそうな犬を抱きしめるんですね。
ここで泣かずにはいられないという
情感がこもった、とても切ないシーンです。

そこの一文が、たしか(少しちがうかも)
「ぼくは、エルフィーを抱きしめてやった」というものでした。

それをですね、マイ・サンが
「ぼくは、エルフィーを だきしめて ヤッター!!
と読んだんですよ。

小1の教科書ですから、すべてひらがなで
読みやすいように、
「ぼくは エルフィーを だきしめて やった。」と
分かち書きになってはいましたよ。

だからって、「やった」を
歓声の「ヤッター!」だと思いますか???
そこまでのエルフィーと少年のかかわりを、
どう思って読んでいたんでしょう?

当時は、まだ1年生だし
文字を追うことに注意がいくと
物語の内容まで味わえないのかもと
思ってしまいましたが
中学生になってもまだ
ほぼ同レベルにいたとは!!!

読書感想文の行方

あのときは、さすがに絶望しましたが
聞いてみると、「ビルマの竪琴」の内容は
把握できていたんですよね。

でも、感想を言葉にすることが難しかったようです。
いえ、やはりこれといって、感想がなかったみたいです。

兵隊さんがお坊さんになった話。

息子の中では、それで完結していたようですし
読んだ本にどんな感想をもとうが、それは人の勝手でもあります。

しかし、読書感想文は、夏休みの宿題でしたから
書いていかないと、いけません。

この様子では、何を読んだところで
きっと、似たような感想しか持てないでしょう。

ということで、その年もその後も、
毎年、夏休みの宿題の読書感想文は
かなり、私の手の入ったものになりました。

持論として、本を読んだあと
感想文なんぞを書かせる必要はないと思っていましたので。
読後の感想は、「おもしろかった」
「つまらなかった」だけしかなければ
その一言でも十分なんですよ。

それを、なんだかんだと書き表すことに
意義を見出せなかったし
感想文が書けない大人になっても、
まあ問題なかろうと思ってもいました。

似たような少年

そういえば、私が20代のころ
近所に住んでいて、犬の散歩で仲良くなった
中学生男子が、家に遊びにきてたとき
私の中学時代の文集を見つけて
「貸してくれ」というので
「そんなものをどうするの?」と聞いたら
私の読書感想文を書き写して
夏休みの宿題にしちゃう!と言われて
貸してあげたこともありました。

みんなとは言いませんが
男子には、読書感想文の書き方が
まったくわからない子が多そうです。

今も、夏休みがくるたびに
「〇〇の読書感想文」を書いて
メルカリにでも出品しようか?と
思わないでもありません。

全国の悩める親子に愛の手を!

・・・ならば金取るな!ですねw


忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。