狡猾(こうかつ)

  • 意味:悪賢いこと。
  • 豆知識:「猾」には「みだす、みだれる」という意味があります。

ずるい、というとキツネを思い浮かべてしまうのは、童話の影響でしょうね。
でも、そのキツネを主人公にした童話で、大好きだったものがありました。

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きつねが知恵を働かせる物語ですが
ずる賢さは感じません。

お話しに出てくる「油紙に包んだソーセージ」というのが
めちゃくちゃおいしそうで、食べてみたい!と熱望した子ども時代でした。

禿同

童話ではなく、小説を読んでいたら
激しく共感したところがありました。
わけあって夫と別居中で、ひとり暮らしをしている主人公が
風邪をひいて寝込んでいるところに
見舞いにきてくれた友人に言ったセリフです。

「むしろ、相手の食事の心配をしなくていいぶん、
 1人のほうが楽かも。
 『ごはん作れそうにない』って言ったら
 『わかった。外で食べてくるから気にしないで』
 って返されるのも腹が立つ。
 私のご飯のことは考えてくれないのかって」

そうだ、そうだよ!とうなずいていたら
その後に、こんな一文もありました。

「気の回し方が甘いの。」

さすが、文筆のプロです。
そこよ!それ、それ!!!と
そういうことが言いたかったのよっ!!
と、大きくうなずいたのでした。

言いたかった「そういうこと」は、
言葉足らずながらも、記事にもしました。
(その記事はこちらです。→コロナ自宅療養期間のストレス=お殿様(夫)

いずこも同じ

シニアカテのブログをあちこちのぞいてみると
同様の不満を抱えている妻は、珍しくないことがわかります。
夫って、そういう生き物なんだと思うしかないということでしょう。

でも、ケガしたり病気したりするたび、きっと
こいつめ~~!!と、思っちゃうんでしょうね。

セリフを引用した本は、「花は散っても」という小説で
書いた方は坂井希久子さんという作家さんです。

昭和初期~現代を祖母と孫の人生を交錯させて描く物語で
小さな大河小説なので、好きなジャンルですし、おもしろかったんですが、
今回の記事では、この作家さんの過去作を紹介します。

妻の終活

過去作は、こちらです。

末期がんで余命一年と宣告された妻が行う終活の話です。
その活動とは、残される夫がひとりで暮らしていけるように
という目的で行われるものです。

登場する夫婦は、70代(だったような記憶があります)なので
私より上の年代だけに、夫のダメっぷりが激しいので
その心情の移り変わりが印象深い作品でした。

私も、自分が先に死んだら、
この人(お殿様)、困るだろうなあと、よく思いますが
いなくなれば、いなくなったで大人なので、
どうにかするだろうと思うことにしています。

できないのではなく、したくない

引っ越しで、てんやわんやしていたときもいろいろありましたが
すべてをブログ記事にできるはずもなく
まだまだ、いっぱいお殿様の「やらかし」は、在庫があります。

引っ越し当日、お殿様に先に新居に行ってもらい
ネットで購入し、その日届く予定だった家具などを
受け取ってもらうことにしました。

そのとき、そうだ!と、思いついて
待っているあいだに、やってもらいたいことを伝えました。

新しい自治体のごみ分別ルールをうっかり忘れていて
紙とプラごみ(発泡スチロール)をいっしょのビニール袋に入れてしまっていたので
待っているあいだに、それを分けておいてほしい、とお願いしたのです。

2種類のものを、分けるだけですよ。
大きな発泡スチロールとペラペラの紙を分けるだけですよ。
それなのに、お殿様の返事は
「やり方がわかんない」でした。

え?わかんない?と、一瞬ぽかんとしたあと
「そんなはずないでしょ!」と、言っても
「わかんない」と言うんですよ!!

もうね、怒りは感じず、ひたすらあきれるだけでした。
やりたくないことは、絶対にやらないんですよね。

だったら、「そんなこと、したくない」って言えばいいものを
どうして「わかんない」ですまそうとするのか・・。

こんなことが、てんこもりな毎日ですから
私がいなくなったあとは、どうとでも好きにしてくれ!
と、思っちゃうんですよねw

みんないっしょ♪

「妻の終活」のような小説が世に出て、多くの人の共感を呼んでいるし
ブログを読んで回って、夫への不満が共通していることを知ると
私だけじゃないんだ!と、うれしくなります。

だから、どうだってことではありませんが
自分だけが、とんでもない夫にきりきり舞いさせられてるわけじゃない
と、思うだけで希望の光がさしてくるようです。

妻がイラつく、夫の特性というのは
男の特性で、矯正など絶対にできないものだと
あきらめもつきます。

たりないところばかりを見ているとイラつくので
ありがたく思っているところを、意識したほうがいいですよね。
そこは、夫婦によってさまざまなのでしょうけれど
そうしたほうが、きっと穏やかで平和な暮らしになるでしょう。

と、しょっちゅう自分に自分で言い聞かせています。
つまり、言い聞かせていないと、切れそうになるわけですよねw

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。