櫂(かい)

  • 意味:水をかいて舟を進める道具・オール
  • 豆知識:音読みが8通りもあります。(トウ・タク・テキ・ジョウ・ジョク・ジャク・チャク・ダク)

宮尾登美子さんの著作「櫂」は、ご自身の両親がモデルの長編小説です。
著者の自伝的小説は、「春燈」「朱夏」「仁淀川」も加えた4部作となっていますが、
どれも一気読み、徹夜必須のおもしろさです。

おもしろい小説といえば

先日、ブックオフで220円で買ってきた小説が、とてもおもしろくて
買ってよかった~と、満足しました。
(その記事はこちらです。→映画「バビロン」

読んだ本は、画像左側の「朱色の化身」で「笑いのカイブツ」は、まだ読んでいません。

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昭和二十年代から現代まで、祖母、母、娘の三代にわたるミステリーです。
行方不明となっている娘とかかわりのあった人に
フリーライターがインタビューする形式で物語が紡がれていきます。

こういった、話の核となる人物本人は登場せず
周辺の人の話から、その人のことが徐々にわかっていく物語は、
少しずつ真相に近づいていくのが楽しみで、どんどん読んじゃいます。

宮部みゆきさんの「火車」や有吉佐和子さんの「悪女について」など
同じ方式の小説は、何度も読み返した作品です。

少し残念!

この「朱色の化身」も、十分おもしろかったんですけど
作者が男性だからでしょうね。
「そこ、もっと詳しく!」と思うところが
ことごとく、さらっと触れるだけで終わってしまい
あー、もったいないなー、もっと面白くなりそうなのに!!
と、ちょっと残念に思いました。

乃南アサさんとか、桐野夏生さんとか
人の心の奥深いところにある、底知れぬものを描く名手に
こういう話を書いてほしいなーと、思っちゃいました。

「朱色の化身」の作者さんに申し訳ない感想になっているので
念押しで、もう一度書いておきます。
おもしろかったんですよ。
それは、たしかです。

読書感想文

私が読んだ本についてブログ記事を書くと
「おもしろかった」以上でも以下でもない
なんの参考にもならない駄文になっちゃいます。

あらすじを詳しく説明しすぎてはいけない、と思う気持ちもありますし
読後の感想って、シンプルに「おもしろかった」になっちゃうんですよねえ。

そもそも、おもしろくない作品は、途中で読むのをやめてますので
読了した本は、どれも「おもしろい」作品なのです。

そんな私ですが、子どものころは読書感想文を書くのが得意でした。
小学校の5~6年のときの担任が、作文指導に情熱を傾けていた先生で
たいへんな数の作文や感想文を書かされていまして
その先生が、訂正してくれたものを清書して応募したコンクールでは
何度も賞をとりました。

先生が書いたも同然なんだから、当たり前ですよね。(笑)
でも、清書しているだけでも、いつのまにか
賞が取れる作文や感想文の書き方が、わかってきちゃうんですよね。

ちょっと書いてみましょう

賞が取れる感想文は、いくつかパターンがありますが
簡単なのは、脇役に着目し、自分と対比させながら考察をする方法です。

「ももたろう」を読んで      〇年〇組 忘れん坊将軍
犬、サルに続き、最後に桃太郎の家来となったキジは、列の最後尾で旅をした。
キジの目に写っていた、先頭を歩く桃太郎の背中には、これから果たす鬼退治の成功を疑わせない頼もしさがあったことだろう。
私自身、自分が前に出て人を率いるタイプではないから、信頼できるリーダーについていく安心感が、勇気を引き出すのだとわかる。

 ・・・(笑)思い付きで書きましたし
「私」についての記述は、でっちあげですから
書いた本人が、吹き出しちゃうような感想文ですが
こんな感じで、脇役の目から見た主人公を書いていくと
視点に個性があると評価されて、コンクールで佳作ぐらいは、とれます。

以上、なんの役にも立ちそうにない情報でした。(笑)

桃太郎

ところで、なぜ急に桃太郎が出てきたかといえば、
この前、母の家できび団子を食べたからです。

かわいい包装紙ですね。
このキジが頭に残っていたのです。(笑)

きび団子、おいしいですよね。
でも、私は鬼退治なんかしたくないから
きび団子をもらったぐらいでは、ついていきません。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。