私の乱暴すぎる料理 - 忘れん坊将軍の「いかがなものか？」

凌駕（りょうが）

意味：他のものを越えてそれ以上になること
豆知識：対義語に「牛糞馬涎」という四字熟語があります。

「牛糞馬涎」って、ずいぶんと汚いイメージの熟語ですが
意味は、「非常に劣っているものや取るに足りないもの」だそうです。
牛のフンと馬のよだれで、低劣なものを表現したようですが
何もそこまで貶めなくても・・・と、思うようなチョイスですよね。

ランチ

近所にできたフレンチレストランに、母と姉と行ったばかりなんですが
それは、１１月のことでした。
（その記事はこちらです。→「ひと口」を分け合わない一族）

とてもおいしかったので、毎月１回３人で行こうよ、という話になり
月が変わったので、またもやランチに行ってきました。

たまたま、シェフが時間をかけて熟成させたという
国産豚を使ったスペシャル料理があったので
３人とも、メイン料理は「それを！」と、
さらに、デザートは「残り３つです」と言われて
またもや「じゃあ、それで！」と、まさに異口同音で即決。（笑）

我々は、ひと口を分け合わない一族ですが
スペシャルとか、限定とか、残りわずかとかっていうフレーズに
弱い一族でもあるようです。

スープ

スープは、先月と同じカリフラワーのポタージュ・・・
と、思いきや、変化がありました。

カニがエビになっていて
さらに、中央のカリフラワーにカレー風味の味付けがされていて
まったく違うおいしさを味わえました。

この「風味」って、難しいですよね。
カレー風味にしたらおいしいよね、という場面はちょくちょくあります。
そういうとき、「風味づけに」と思って、カレー粉を使っただけのはずなのに
どういうわけか、カレー炒めが出来上がってしまいます。

ひと皿目を食べただけで思い知ったのは
私の料理って、どうにもこうにも乱暴すぎるのね、ということです。

一生懸命それなりに作ってるつもりなんですが
計量？何それ？おいしいの？状態で、
適当に調味料をジャカジャカ入れていくから、ダメなんでしょうねえ。

パン＆メイン

パンは、今月はフォカッチャがありました。

フォカッチャ大好き！
むしゃむしゃあっという間に食べてしまいました。
もちろん、スープの残りをこすり取るのも忘れずに。（笑）

こっちは、メインといっしょに。。。と、ライムギパンはガマンしました。
そして、メインディッシュの登場です。

熟成した塩漬けの豚バラ肉を長時間煮込んだものだそうです。
横文字の料理名がありましたが、案の定、忘れました。

洋風のブタの角煮だよねと、思いつつ食べたんですが
脂が甘くておいしいこと！
ちっともくどくなくて、脂っこくもありません。

自分で角煮を作ると、脂抜きをしたはずなのに、ギトギトだったり
抜きすぎて肉がスカスカになってしまったり、なかなかうまくいきません。

あんなものを、「うまい、うまい」と食べてくれるお殿様（夫）って
もしかして、味音痴なんだろうか？と不安になってくるぐらい、美味でした。

デザート

「残り３つ」だったデザートは、タルトタタン＆アイスクリームでした。

「タルトタタン」って、聞いたことがあるというか
それがタイトルや題材となっている小説を読んだことがありましたが
食べるのは、初めてですし
食べてみて初めて「タルトタタンって、アップルパイのことなんだ！」と知りました。

おそらく、小説の中でも説明があったはずですが
まるっきり記憶に残っていませんでしたよ。

「タルト」ですから、「パイ」ではないはずで
だから、「アップルパイだったのか！」という感想は、
圧倒的に間違っているのでしょうけれど
分類はどうあれ、とてもおいしかったですし
自家製イスクリームが、これまた口どけが優しくておいしくて
次回のデザートは、アイスクリームの盛り合わせにしようかなあ・・・
などと、思考はいつの間にか次回のメニューへと飛んでいました。

それぐらい、来月になるのが楽しみです。
近所に、こんなにおいしい食事ができる店があるのは、うれしい限りです。