胼胝・鶏眼(たこ・うおのめ)

  • 意味:反復する刺激により皮膚の表面が硬く肥大したもの。
  • 豆知識:鶏眼(けいがん)の俗称が「うおのめ」だそうです。

漢字練習動画のストックを整理していて、見つけたのですが
なんでこんな漢字を練習したのか、どうしても思い出せません。

でも、せっかく練習したので、「耳にタコ」をキーワードにして
記事を書いてみます。

不始末だらけの息子

これまでも、息子の至らなさをいくつか記事にしてきましたが
不始末を起こされるたび、キーッ!!、ギャーッ!と
青くなったり赤くなったりしてきました。

どの事件も「だから言ったでしょ!」ということばかりなので、
思い出すだけでも腹立たしい記憶となっています。

月曜日の朝、登校前の息子が
「これ・・・」と出す給食当番のかっぽう着!
洗ってアイロンかけてを、あと10分でやれと!?

できるわけないでしょーっ!!!
だから、持って帰ってきたらすぐ出しなさいって
いつも言ってるのにぃーっ!!!!

口がすっぱくなるほど言い続けたのが下記です。

  • 提出物を出しなさい。
  • 時間割を前の日にそろえなさい。
  • 鉛筆は、毎日削りなさい。

ですから、息子にとっては耳タコだったはずです。
それでも、事件は頻発しちゃうんですよねえ。

そもそも、母親ならこまめにランドセルの中を確認しろと
言われてしまえば、それまでです。
それなりに、やってはいたんですよ、私だって。
それでも、油断したときに限って事件は起こるんです。

怒鳴るのが日常

不出来な息子に激怒する毎日をくり返していたころ
仕事の都合でオフィス街を歩いていたら
20代前半と思しき男性から声をかけられました。

もちろん、ナンパなんかじゃありません。
地図を見せられて「ここへの行き方わかりますか?」と
道を尋ねられたのです。

知っているところでしたし
時間的にも余裕があったので
少し遠回りになるけれど、「案内しましょう」と、申し出たところ
たいそう感謝されました。

そして、肩を並べて歩きだしたら、その青年が、
「よかった、就職の面接なんで遅刻したらたいへんでした」
と言うではありませんかっ!!

「きのうのうちに、下見しておかなきゃダメでしょっ!!!」

考えるより先に、叱り飛ばしてしまいました。
あっ!うちの子じゃなかった!と、思ったんですが
その青年も、ごく自然に「ごめんなさい・・・」と謝ってきました。

怒鳴り怒鳴られ

おそらく、彼も彼の母親から始終怒鳴られていたのでしょう。
怒鳴り慣れているおばさんと、怒鳴られ慣れている青年は
そのあと、走って目的地まで行きました。

面接の時間を聞いたら、到着がぎりぎりになりそうだったんですよ。
さすがに、「この子はよそのお子さんよっ!」
と、思い直す冷静さを取り戻していたので
怒鳴りはしませんでしたが、
くどくどしい話をしながらのマラソンになりました。

その内容とは
「面接の前に、トイレに行って身だしなみをチェックしてねっ!」
「どこで誰が見てるかわからないんだから、
 エレベーターに乗るとき、人がいたら、
 『お先にどうぞ』ってするのよっ!」などなどです。

男の子だから

青年も息子と同じ「男の子」ですから
どうせ、たいして聞いちゃいなかったでしょうけど
言わずにいられないのが、不出来な息子を持つ母というものです。

就職の面接という、ものすごーく大切な場面に
あんなにゆるゆるで臨んじゃうって
息子もやりかねない!!と、真剣に不安になりましたよ。

まだ、息子が小学生だったころのことですから
しっかり教えて、ちゃんとした大人に育てようと
まだ、やる気を捨てていなかったころのことです。

もちろん、今となってはやる気なんて
出すだけ無駄だったじゃん!と思ってます。

こっちの口はすっぱくなっても
息子の耳には、タコなんか絶対にできなかったでしょう。
だって、聞いちゃいないんですもんね。

まったく、思い出せば出すほど、ほんとに腹立たしい。
不出来な息子の母って、むなしいですねえ。



忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。