青白橡(あおしろつるばみ)

  • 意味:緑色寄りの白橡
  • 豆知識:「橡」は「どんぐり」のことで、どんぐりを焙煎せずに染色した色が白橡です。

大昔の人は、どんぐりを食べていたそうです。
今も、そういうことが好きな人は、どんぐりを粉にして
クッキーを作っているようですね。
私は、どんぐりからだろうが、なんだろうが
計量が必須であるお菓子作りには、手を出しません。

姉とのちがい

そんなめんどくさがりの私とちがって
姉は、よくお菓子を作っています。

姉の家に行っては、焼き立てのバナナケーキだの
なんだかんだをむしゃむしゃ食べ散らかしています。

私が苦手なもので、姉は楽しめることには
ほかにも洋裁があります。
姉の娘(つまり、私の姪)が小さかったころは、
かわいらしい服を作っていましたし
息子にも、洋服や袋物をたくさん作ってくれました。

ほかにもある

子どものころから私は、整理整頓がぜんぜんできなくて
学習机の上は、いろんなものが山積みになっていて
ときにそれらが崩れ、となりの姉の机の上になだれ込む
という、大惨事をくり返して迷惑をかけていました。

言わずもがなですが、姉は整理整頓がビシっとできる子どもで
机の上は、いつもきれいでしたし
書き間違えた字を消しゴムでゴシゴシ消して
そのカスをパッパと床にはらい落とす私に
「手で集めて、ゴミ箱に捨てるのよ」と、教えてくれるような
きちーんとした姉でした。

きちーんとしている姉に対し、私はというと
そういうだらしなさに加えて、非常に落ち着きがなく
じっとしていることができず
すぐ迷子になってしまったり
公共の場だとか、どこであろうとも
すぐにふざけたことをしてしまう子どもでした。

ところが!

つい先日、そんな姉から、「私って落ち着きがないからさー」
と、言われて、ものすごーく驚きました。

そんなことないでしょう。
落ち着きがないのは、私だよ?と、言うと
姉曰く、私が超ド級に落ち着きがなかったので目立たなかっただけで
姉も、かなり落ち着きがない子どもだったとカミングアウトされたのです。

そう言われても、まったくピンときませんが
姉は、自分はこんなに落ち着きがない、と言う話を
あれこれ聞かせてくれました。

それを聞くと、そうかもしれない‥と思うものの
お互い還暦あたりの年齢になってもなお
私が超ド級の落ち着きのない人間であることは変わりませんので
やはり、姉の落ち着きのなさは今なお目立ちません。

結論

姉の話していたことが本当だとすると
落ち着きがない人間でも
だらしなくなければ、そう見えないかもしれない
という結論に達しました。

姉は字もきれいでしたし、絵もピアノも上手でした。
当然、私はその逆です。
逆どころか、めちゃくちゃでした。
私は、「できないこと」が、あまりにも多かったせいで
姉の落ち着きのなさに、まったく気づかずこの歳になったのかもしれません。

だからといって、コンプレックスはまったくありません。
両親が、姉と私を比べることなく育ててくれたおかげだなあと
今頃になって、あの二人にもいいとこあるじゃん!
と、両親を見直した一件となりました。

姉の言い分

ところで、姉が言い張ることで
いや、それは絶対ちがうよ、と思うことがあります。
「自分は小さくない!」と、言い張るのですが
細くて華奢なせいか、とっても小さく見えるんですよね。

この前も、ジムのスタジオで踊っている姉を見かけましたが
やっぱり小さかった!

「160cmあるよ!」と、言い張りますが
それは、ウソです。

だって、私のほうが少し背が高いのに
私の身長は、159cm台ですから。(笑)
とはいえ、159cm前後ならば
たしかに、小さいわけではありませんね。

姉の家族は、義兄も姪も背が高いので
そのせいで、小さく見えがちだと思うに
やはり、人となりというのは比較論ではわからない
ということになりそうです。


忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。