痙攣（けいれん）
- 意味：全身または身体の一部の不随意運動。
- 豆知識：「攣」は、「足が攣（つ）る」などと使います。
ひとつ前の記事（トンチンカンな携帯ショップの後日談の続き）で、
総務省に触れたら、別件の務省つながりの事件を思い出しました。
その当事者が、怒りのあまりだったのでしょうか？
ひくひくと顔を引きつらせていたなあと、思い
「痙攣」を練習してみました。
事件現場
記憶が定かではありませんが
今から１５年ぐらい前のことだったと思います。
私はまだ、携帯電話はガラケーで
iPod touchで音楽を聴いたり、ネットをしたりしていました。
そんな時代のことです。
※iPod touch＝スマホサイズのタブレットで、通話機能はありません。
平日の午後、電車に乗りました。
車内はガラガラで、そこかしこに空席がありました。
乗車したドアそばの空席は、優先席でしたが
これだけすいているんだから、どこでもいいよねと
そこに座って、iPodでネットニュースを読み始めました。
そして、次の駅で乗ってきた
２０代後半の、かなり太った大柄な男性（以下、大男）が
私の向かいの席に座りました。
このとき、私の隣と、その大男の隣に
それぞれ１人ずつサラリーマン風な男性が座っていて
２人とも、携帯（ガラケー）をいじっていました。
大男のクレーム
発車してすぐに、その大男が
「自分、ペースメーカー入れてるんで！
ケータイ、やめてください！」と
大きな声で、威圧的に言うもんですから
サラリーマン風の２人は、あたふたと携帯をしまいました。
私がいじっていたのは、携帯電話ではありませんでしたから、
知らん顔で、そのままネットニュースを読んでいました。
すると、大男が
「おい！やめろって言ってんだろっ！」と
怒声を浴びせてきたので
顔を上げて「これ、携帯じゃありませんよ」と言って
そのまま、ネットニュースを読み続けました。
怒り狂う大男
そうしたら、そういう人にありがちなんですが
怒りに拍車がかかったようで
「なんだとっ！？
じゃあ、それ、なんなんだよっ！
見せてみろ！！」と怒鳴ってきたんですよ。
私は、最初からこの人の体内には
ペースメーカーが入っていないことがわかっていました。
というのは、このころ総務省が
「電車内での携帯電話の使用は、ペースメーカーに影響なし」
というコメントを発表していたからです。
本当に心臓を患っている人が
知らないはずがない情報ですよね。
だから、iPodを見せろと言われましたが
「これは、iPodですから必要ありません」と答えてから
「ご存知ないようですけど、そもそも総務省が、
携帯電話はペースメーカーに影響を及ぼさないと発表したんですから
これが携帯電話であってもなくても問題ありませんよ」と言って
また、ネットニュースを読み始めました。
痙攣する大男
人間、怒りに震えるって、本当にあるんですね。
冒頭に書いたとおり、大男は、ほおのあたりをひくひくさせて
「な、な、な、なんだとーっ！」と言ってました。
これ以上かかわって、いきなり刺されたらやばいと思ったので
ちょうど、止まった駅で降りて、違う車両に避難しました。
大男が追いかけてきたら、駅員さんに通報するつもりでしたが
大男は、座ったままでしたので、ことなきを得ました。
余談ですが、サラリーマン風な２人も、
激昂する大男が危険と判断したのでしょう。
私といっしょに降りて避難してました。
苦情が娯楽
大男にとって、携帯をいじっている人にクレームをつけるのは
電車内での楽しい娯楽だったのでしょう。
お楽しみを邪魔されて
よほど悔しかったんでしょうねえ。
不随意運動が起きちゃうぐらいにｗ
それにしても、リアルに「なんだと！？」と言われたのって
後にも先にもこのときだけです。
「覚えてろ！」とか「ざます」同様
マンガの中だけのセリフだと思ってましたけど
本当に人が発するものなんですねｗ