鷗外(おうがい)

  • 意味:大正期の小説家、評論家、翻訳家、軍医総監
  • 豆知識:本名は森林太郎さんです。

朝ドラのナレーションで活躍中のさだまさしさん。
中学生のころ、かなりファンでした。
好きな歌はたくさんありますが、グレープ時代の「追伸」がいちばん好きです。
その歌には、「あなたに借りた鷗外も読み終えていないのに・・」という歌詞があります。

「鴎外」とか「太宰」とかっていう言い方が
なんだか、ツウな感じがしてかっこよく思えましたねえ。
子どもだったんだなあ。

かっこいー!と思ってたわりに、大人になる途中、
鷗外も太宰も、教科書に載ってたものしか読んでませんし
「鷗外」にいたっては、初老になった今、書くこともできませんでしたよw

読んだことがある鷗外は「舞姫」だけ

高校生のとき、現国の教科書に「舞姫」が載っていて、読みました。
その中で、なぜだか心に残ってる言葉があります。
おむつとか、おしめの古い言い方「襁褓(むつき)」です。

精神を病んだ妊娠中のエリスが、せっせとおむつを縫っているところを
主人公が目撃する場面が

見れば襁褓なり。」

という一文であらわされていたんですが
どうしてなんでしょう?
ここがめちゃくちゃ印象に残っていて、
ここしか覚えてないぐらいなんですよ。

その1年ぐらい後のこと

現国で取り上げられる作品って、つまらないよねと姉と話していたとき
「舞姫」も話題に出たんです。

するとなんと!私より3年先に
やはり高校の現国で「舞姫」を読んだ姉が
「舞姫?『見れば襁褓なり』しか覚えてないよ。」

と言ったんです!!

うわああああ!
姉妹ってすごい!!と思った瞬間でした。

そのほかにも、やはり古文の教科書で読んだ「平家物語」では
2人とも鬼界ヶ島に取り残される俊寛が発した
「是、乗せてゆけ、具してゆけ」だけ、しっかり覚えていたり。

懐かしい漫画やドラマの話でも

印象に残ってるシーンが、ことごとく同じで
それも、誰もが着目するような名シーンではなく
どうでもいいような場面やセリフだったりするんですよね。

姉とは子どものころから、とっても仲良しですけど
食べ物の好みとか、趣味とか、いろいろ
まったく違うこともたくさんあります。

それでも、同じところに「おっ」と思うのは
やはり、一緒に育ったから感性が似てるんでしょうね。

名作「ベルばら」だと、ダントツ
「そのショコラが熱くなかったのを幸いに思え!」です。
(ご存じの方も多いかもしれませんが
ご存じない方は、ごめんなさい。)
なぜ、アントワネットやオスカルのセリフではなく
アンドレとジェローデルの会話が
2人そろって琴線に触れてしまうのか。

大いなる謎です。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。