卅(さんじゅう)

  • 意味:10の3倍の数のこと
  • 豆知識:十を三つ合わせた形の会意文字です。

20は「廿」と書きますので、40もあるのかな?
と、調べてみたらありましたよ!
「卌」と書くそうです。
読み方がわかれば、わかりやすい文字ですね。

しくしく

先日、アニメ「進撃の巨人」が最終回を迎えまして
それを観て、かなり泣いたんですよね。

そして、そうなるだろうとは思ってましたが
ついつい、1話から見直してみたくなって
最初からもう一度、全話を観始めてしまいました。

アニメを観る時間帯は、いつも夜です。
夜になると、老眼が進んだ身では本が読みづらいので
自然と、ゲームをするかアニメを観るかになってしまいます。

というわけで、ここのところ毎晩「進撃の巨人」を観ていましたが
その結末は、また同じ最終回なわけで
2度目だというのに、アルミン、ミカサ、リヴァイらとともに
しくしくと泣いてしまいました。

その後

ひとしきり泣いたあと、まだ寝るには早いな・・
そうだ、最近ほかの映画をチェックしていなかったよね
と、ネットフリックス内の動画をざっと見てまわり
これでも観てみようかね、と
日本映画「北の桜守」を視聴しました。

予告編です。

母親役が吉永小百合さま、と息子役が堺雅人さんの物語で
「北のカナリア」「北の零年」に続く「北の3部作」の最終章と位置付けられています。

1945年、戦争末期、ソ連の侵攻を受けた樺太で暮らしていた家族が
本土に避難するところから始まります。
家族構成は、両親、中学生の兄、小学生の弟です。

父親は義勇兵として残り、母と息子ふたりは無事船に乗れるのですが
その後、場面が1970年代に飛ぶと、父親と長男が登場しません。
どちらも亡くなったのだろう、と思いつつ観ていくことになるわけですが
母親に、物忘れらしき症状が出ていて、という展開になります。

その後、1945年時に話が戻ったり、
本土にたどりついたあとの貧しい暮らしが描かれたりと
なんだかんだあります。

その「なんだかんだ」がですね、ツッコミどころ満載すぎなんですよね。
それでも、なかなかおもしろい話だったので、最後まで観ちゃいましたけどね。(笑)

ツッコミどころ

まず、どうしてもツッコミたいのが、吉永小百合さまの設定です。
この映画が上映された当時、小百合さまは73歳なんですが
樺太~引き上げ当時時代も、小百合さまが演じていらっしゃいます。

その若い設定の小百合さまの夫役が阿部寛さん(当時54歳)で
さらに、佐藤浩市さん(当時57歳)に求愛されたりと
それだけでも、ちょっとちょっと、歳の差がありすぎじゃない?
阿部さんと佐藤さんは息子、堺さんは孫設定がふさわしくない?
と、思ってしまうところにもってきて
途中、もっと若い男優さん(誰だか知らない)扮する役には
「いい女だな、やっちゃいましょうよ」などと言われてました。

無理がありすぎです!

いくら小百合さまが稀代の美人女優とはいえ、
もうおばあさんは、おばあさんなんですから
なぜ、この設定で強引に話を進めるのか?
という疑問は、「北の零年」を観たときにも思ったんですよね。

「北の零年」では、渡辺謙さんと夫婦役でしたし
やはり、どこかの誰かに乱暴されそうになったりと
もう少し若い女優さんがやらないと、どう考えてもおかしいよ?
と、モヤモヤしたことを覚えています。

吉永小百合さまは、客観的には美人の骨とう品なんですが
映画関係者にとっては、永遠のマドンナでありヒロインであるがために
こういう無理な企画が通ってしまうのかなあ?と思いますが
きれいはきれいですし、ほかの方ではもっと無理なのかもしれません。

ほかはさておき

ほかにも、いろいろツッコミどころはたくさんあるんですが
ツッコミながら観ていたわりに、最後に大号泣したんですよね。(笑)

それなら、文句を言わずに「素晴らしい映画だった!」と言え!
と、逆に突っ込まれそうですが
この映画をご覧になれば、
絶対に突っ込みたくなるところがたくさんありますから
ぜひぜひ、ご覧いただきたいところでございます。

ところで、大号泣した場面についてですが
その場面は、盛大なネタバレになりますので
ご覧になる気がある方は、読まないほうがよろしいかと思われます。

その号泣したシーンの紹介の前に
ご覧になった方には、きっとわかっていただける
その他のツッコミたかったシーンです。(笑)

  • なぜ突然舞台劇に???
  • あの白い喪服はどうやって入手したのだろう?
  • 次男は、どのような経緯でアメリカに行ったのだろう?
  • なぜ小百合さまは、唐突に次男を突き放したのだろう?
  • 医者の息子はどうして落ちぶれたのだろう?
  • 網走から稚内って、かなり遠いよね?東京から名古屋より遠いはず!

ほかにも、いろいろあったんですが、このへんにしておきます。(笑)

以下ネタバレ

多くの人が、わかっていたとは思うのですが
長男は、樺太から本土にわたるために乗った船が
機雷で爆破されたとき、亡くなっていました。

そのことを、吉永小百合さまは、すっかり忘れていた
というより、記憶にふたをして封印していましたが
途中、次男(堺雅人さん)との旅をして海を見たときに
記憶がよみがえり・・・というくだりがありました。

また、夫は樺太で捕虜となりシベリアに送られ
そこで、命を落としていたことも、劇中で語られていました。

そのあと、なんだかんだあってのラストシーンですが
そこにいたるまでに、記憶に問題が生じていた小百合さまは、
2年間行方不明になっていました。
(その間どのように生き延びていたのかも、ツッコミたいところであります)

それを堺雅人さんが、やっとのことで見つけて会いに行くと
小百合さまが、自分の夫だと勘違いして
「おかえりなさい」と、抱きつきます。
満月の夜、満開の桜の下でのことですので
なかなか感動的なシーンですが、
泣いたのはここではありません。

その後小百合さまが、ふと目を向けた先から
なんと!長男が、在りし日の姿のまま駆けてくるではありませんか!!

もちろん、幻影なのですが
記憶に問題がある母親にとっては、まごうことなき現実です。
泣きながら駆け寄り、我が子をひしと抱きしめる小百合さま。

私が号泣したのは、ここでした。
母と子の30年ぶり以上の悲しく美しい再会。
涙があふれてあふれて、気づけばオイオイ泣いていました。

母になると、こういうシーンにやられますよね。
若いころに見たら、ちょっと涙ぐむ程度だったかもしれません。

こんなに泣いたのは、久しぶりだなーと、思いつつ
でもやはり、ツッコミどころが多すぎだよ!
と、思いながら眠りにつきました。(笑)

見ごたえはありますので、お勧めはお勧めですよ。


忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。