タイトルを読むと、私が夫選びの達人
かのように思われるかもしれませんが、ちがいます。
夫であるお殿様に、日々不平や不満を感じていますので
賢く夫を選んだというわけではないでしょう。
それでも、バツイチなので夫選びは2回経験しました。
ですから、大きな口はきけませんし
3回目に備えているわけでもありませんが
ドラマを見ていると、男性登場人物を
夫にするなら、どの人がいいかという目で見てしまいます。
今、視聴中のドラマに、主要メンバーとして4人の男性医師が登場します。
全員、誠実で思いやり、共感力のある素晴らしい医師です。
そういう登場人物ですから、前提として全員がやさしく良い人です。
が、やはりそれぞれ性格や背景がちがいます。
A:資産家の坊ちゃん・信仰心にあふれ、楽天的で穏やか
B:資産家の坊ちゃん・クマさんタイプ、控え目
C:頭脳明晰、社交家、面倒見がよい
D:はっきり物を言い、自分にも他人にも厳しい
こんな感じの男性が4人いるとき
一般にはおそらく、A、B、Cの誰かが人気なのでしょうけど
ドラマを見ていると、AとBはいかにも育ちがよくお人よし。
こういうやさしさは、貧乏になったとき邪魔になるだけです。
特にAは、神学校に行きたいと考えるほど、敬虔なクリスチャンです。
困窮したとき「共に祈ろう!」などとたわごとを言われそうです。
そして、Cです。
明るく陽気、一緒にいて楽しいのは、ダントツこのタイプですが
社交的で、どんどん人脈を広げていくタイプは
お葬式にお金がかかります。
なんのことだ?と思われそうですが
我が父が、このタイプでした。
(頭脳明晰でもないし、もちろん医師でもありません)
とにかく友達が多く、家に人を呼ぶのが大好きで
私が小学生時代、毎晩どんちゃん騒ぎが繰り広げられていました。
そんな父が亡くなったとき、部下だった方が
葬儀委員長買って出てくれ、手配をしてくれたのですが
集まる人の数が多すぎて、斎場の予定していた部屋では入りきらず
大きな会場に変更することになったり
通夜ぶるまいの規模が、とんでもなく大きくなってしまったり
なんだかんだ、めちゃくちゃお金がかかりました。
もちろん、お香典をいただきましたけど
結婚式と同じで、元がとれるようなものではありません。
大赤字のお葬式を終えて、多くの人に見送っていただき
感謝も、もちろんしましたが、困惑したのも確かです。
お葬式のことまで考えて夫を選ぶ人はいないでしょうけど
私個人の趣味としては、交友関係が多い人は苦手です。
人づきあいは、お金も神経も無駄につかいます。
亡き父は、人におごるのが大好きで、家族はいろいろ迷惑しました。
その経験があるから、というわけではなく
性格的にできれば、ひっそりと生きていきたいので
私に一番向いていないのは、Cという登場人物になります。
そして、私が選ぶのは、残ったDなわけですが
この人は、友人含め、自分の身内にはとても優しく
その他の人との距離は、はっきり分けてとります。
こういう人が、安心です。
誰にでも同じようにやさしくなどせず
私と家族だけにやさしくしてくれれば、それが何よりです。
若い人には、ぜんぜんわからないかもしれませんが
もし、娘がいてA~D4人に求婚されているとしたら
絶対にDを推しますけど、きっとDは選ばないでしょうね。
私も若いころは、そうでした。(笑)
だから、夫選びは難しいんだなあと
つくづく感じ入るのでした。