図書館で予約してから、かなり長期間待って
やっと借りられた小説を読みました。
塩田武士さん著「存在のすべてを」
あらすじは、以下のとおりです。
平成3年に発生した誘拐事件から30年。当時警察担当だった新聞記者の門田は、旧知の刑事の死をきっかけに被害男児の「今」を知る。再取材を重ねた結果、ある写実画家の存在が浮かび上がる。質感なき時代に「実」を見つめる者たち──圧巻の結末に心打たれる、『罪の声』に並び立つ新たなる代表作。
Amazon商品説明より
グリコ・森永事件をモチーフにした「罪の声」以来
すっかり人気作家さんになった感がありますし
人気作家さんらしく、読み応えのある作品でした。
この本、2024年の本屋大賞3位だったそうです。
今年4月に発表になったそうで、結果は見たはずなんですが
大賞受賞作を思い出せなかったので、調べてみたら
宮島未奈さん著「成瀬は天下を取りにいく」でした。
女子高校生が主役の話と聞いて、興味を失ったことを思い出しました。
読めばおもしろいのかもしれませんが、子どもの話は敬遠気味です。
朝ドラも子どもがヒロインの話はさっぱりおもしろくありませんよね。
今期の「おむすび」もそうですし
「半分青い」「おかえりモネ」など。
子どもというより、娘時代なのかもしれませんが
私からみたら、子どもでひとくくりです。
それはともかく、「存在のすべてを」の中で
重要なポジションにある「写実画」
見たことは、もちろんありますが
読めば読むほど、じっくり「本物」を見てみたくなりました。
美術館に行きたくなる本でした。
もうずいぶん長く、美術館や博物館に行っていません。
ふらりと出かけて芸術を鑑賞する秋にしたいところですが
出不精なので、その「ふらり」のハードルが高いのであります。