きのう、実の兄に会いに行ったお殿様(夫)。
食道がん経験者から、話をたくさん聞いてきたようです。

お義兄さんは、胃を縦に切って引っ張り上げて
切除した食道の代わりにする手術を受けました。

食べるためのリハビリも必要になるほど
嚥下が難しくなるのが術後の後遺症で
4か月間は腸ろうを造設していたそうです。

胃ろうはよく聞きますが、腸ろうは耳慣れない用語ですよね。
今回、食道がんについてあれこれ調べていたときに
胃を食道代わりに使うので、胃ろうができないため
栄養補給のために腸ろうを造設することがあると知りました。

お義兄さんがその経験者だったとは知りませんでしたが
腸ろうをしても、10kg以上やせてしまい
その後も、体重は戻っていないそうです。

やはり、腸に直接栄養を送り込んでも
消化吸収が早すぎて、十分に体内にとりこめないのかもしれません。

胃ろうは、寝たきりとなった老人が造設することにより
何年も延命している話をよく聞きますので
きっと栄養はたっぷり摂れるだろうと安心していましたが
ちょっと心配になってきました。
腸ろうよりは、吸収できそうな気がしますけどね。

お義兄さんは、放射線療法は受けていないので
話はその後、抗がん剤治療に及んだようで
副作用の激しさをたっぷりと聞かされて帰ってきました。

放射線照射の副作用が激烈そうなので、忘れそうになりますが
抗がん剤単体でも、副作用はかなりしんどいので
お殿様の治療は、厳しいものになることは間違いありません。

それでも、手術を選ばなくてよかったと思ったようですし
当のお義兄さんも、主治医に放射線治療を希望したものの
ステージ2bだったせいか、手術を強く勧められたそうです。
でもやはり、手術を選んだことを悔やむ素振りもあったようです。

食道がんと診断されると、消化器外科の患者になります。
お殿様もそこで、外科手術が前提の説明を受けました。
そのとき、別の選択肢として化学放射線療法も示してくれましたが
ほかでは、その説明がないケースもたまにあるようです。
外科医はとにかく切りたがるというのは、
ドラマやマンガの中だけの話ではなさそうですね。

もちろん、切除することにより根治が目指せるからこその提案ですが
患者は、医学に無知ですから、医師に強く言われれば
そうしたほうがいいような気がしてしまうものです。

選択肢をすべて示して、双方のメリット、デメリットについて
詳しく説明してもらいたいものです。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳の専業主婦、4歳年上の夫と2人暮らしです。夫はステージ3の食道&下咽頭がん、私はステージ4の乳がんを罹患しています。夫婦でがん患者となりましたが、前向きに暮らしています。主に、夫のがん治療についての記録になりますが、日々起こるあれこれも綴っていきます。