上映中の映画「八犬伝」を観てきました。
役所広司さん扮する滝沢馬琴と
内野聖陽さん扮する葛飾北斎の交流パート「実」と
馬琴が生み出す小説「南総里見八犬伝」パートの「虚」とが
交互に描かれていました。
馬琴や北斎にとりたてて興味はなく
八犬伝を楽しみに足を運びました。
その期待は裏切られず、八犬伝パートは
たいへん見ごたえのあるものとなっていました。
それだけに、あまりに駆け足すぎて残念でした。
ほぼあらすじのみ、といった具合でして
子ども時代にあの人形劇を観ていなかった人
わかったかな?と思っちゃいましたね。
というのは、隣に息子がいたのです。
八犬伝を観に行くと言ったら、なぜか興味を示したので
久しぶりに母子で映画鑑賞ということになりました。
だからって、和やかで楽しいお出かけ
ってわけではありませんね。
むしろ、やはりいつ会っても退屈です。
どうしてこうも話が弾まないのか。
お殿様(夫)のほうがまだマシですぞ。
それはともかく、八犬伝です。
私たち世代は、ほとんどの人が言えますよね、
玉の中にうかびあがる8つの文字。(笑)
仁義礼智忠信孝悌
もちろん、歌にのせて。
懐かしかったですね~。
最後のエンドロールを見ていて
「われこそはタマズサが怨霊~」のあのセリフの「タマズサ」が
「玉梓」と書くことを知りました。
小学校の高学年のころ、ジュニア向けの「八犬伝」を読んだはずですが
記憶に刻まれてなかったのか、平仮名表記だったのか?
今となっては知る由もありません。
映画の原作は滝沢馬琴ではなく山田風太郎の「八犬伝」でした。
今度、図書館で借りてこようかな?と思案中です。