お殿様(夫)が終末期に入り
目が離せない状態になっていますが
その前からずっと、負担に感じていることがあり
それが何よりもつらいことでもあります。

それは、お殿様の前で食事をすることです。
時をさかのぼれば、下咽頭がんに放射線照射をすると炎症が起き
食事もできなくなるから、と去年の7月に胃ろうを造設しました。
その後、放射線治療が始まり、炎症の副作用が出てから3か月ほど
胃ろうから栄養剤を注入する生活になりました。

そのときも、食べられない人の前で食事をするのはしんどかったんですが
いずれ、食べられるようになるからと、思えていただけマシでした。

2月に食道に穴があいていることがわかり
再び胃ろう生活に戻ることになったときは、液体すら経口摂取禁止となり
さらに、穴をふさぐ手立てがないため、この状態がずっと続くということになりました。

だからこそ、お殿様が、食道と胃をつなぐバイパス手術にこだわったのですが
それも、結局はかなわずじまいで今にいたります。

2月からずっと、食べられない人の前で食事をしています。
お殿様もしんどいと思います。
私もしんどい。
でも、2人とも平常心を装っています。
これが当たり前なのかどうなのかわかりませんが
なるべく匂いが強くないもの、お殿様が好きなものではないものなど
気を使っていますが、毎回の食事が、本当にしんどく感じます。
入院中は、その苦痛から解放されるので、ほっとします。

本日、お殿様が退院します。
今から迎えに行きますので、お昼ご飯からまた苦行再開です。

ホスピスに入ってもらおうと、思うようになったのは
在宅医療がしんどいことも大きいのですが
この問題が、もっと大きいような気がします。

もう、メンタルがもたないかもな、と感じるときがあります。
多くの医療従事者と接する機会があり、
私の見解や意見を述べると、たいていの方から

奥さん、メンタル強いですね!

と、言われます。

そうなんでしょうか?

私のメンタルは豆腐以下、豆乳だと自認してますが
どうやら強いようですよ。
だとしたら、それはきっと
もう丸6年近く、がん患者をやってるからでしょう。
常に生きること、死ぬことを直視せざるをえません。
そのせいで鍛えられたのかもしれません。
それでも、もう限界かなと感じています。

上に書いたように、私のがん患者生活は今、6年目。
間もなく7年目に入ります。
がんサバイバーの命運って、どこが分かれ道なのでしょうね。
誰か教えて。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳の専業主婦、4歳年上の夫と2人暮らしです。夫はステージ3の食道&下咽頭がん、私はステージ4の乳がんを罹患しています。夫婦でがん患者となりましたが、前向きに暮らしています。主に、夫のがん治療についての記録になりますが、日々起こるあれこれも綴っていきます。