姪が出産し、めでたく曾祖母となった我が母に
「長生きしたおかげで、ひ孫を抱けてよかったね」と言ったら
同意したものの
「でも、長生きするのもしんどいわよ」と言っていました。

本人が認知症であることを自覚していますし
膝やら腰やらの痛みもあるし
90超えて生きていくのは、確かにしんどいでしょう。

まさに、人生の禍福であるあなと、しみじみ思うのは
私自身が今、母の介護と相続問題にストレスを感じているせいです。

お殿様(夫)が亡くなり、未亡人となりました。
不思議なぐらい寂しさが、まったくありません。
時に、猛烈な悲しみに襲われ、おいおい泣いてしまうことはあります。
でも、日々の暮らしにまったく支障はない
どころか、とーっても楽です。

ひとりで好きなように暮らせるって、ほんっとに楽です。
ぜいたくはまったくできませんが、年金で使えると思われる額が、
これまでお殿様から渡されていた家計費とほぼ同額なので
粛々とつつましい暮らしをしていけばよいだけで
窮乏生活に突入するわけでもありません。

つまり、毎日幸せに暮らしているわけです。
ですから、そこそこのストレスがかかってくるのは
至極当たり前のことであるなと、思えます。
人生、そんなにeasyにいかないよね、という達観です。

そして、初孫を抱いて大喜び中の姉もまた
姪と赤ちゃんだけでなく、お婿さんのお世話までする生活に突入し
たいへんだと、そこはしんどそうです。

孫という超絶素晴らしすぎる宝物をゲットしたのですから
やはり、それなりのストレスが発生するのも仕方ないことに思えます。

私自身は、孫がほしいと1ミリも思ってませんので
姪の赤ちゃんに関しては、都合のよいときだけ抱っこして
思いっきりかわいがって、という気楽な立場でいられます。

息子が、病院に行けば発達障害と診断されるであろう気質で
きっと結婚しないでしょうし
いろいろ問題ありありのヤツです。
これまでの人生を振り返ってみて
普通のお母さんが感じるような喜びというのは
たぶん、ほとんど経験していません。

息子は息子のままでいいと、心から思ってはいますが
普通の子供(何が普通かはさておき)を育てていたら
どんな人生だったかなあ、
こんなにいつもいつも心配ばかりしていなかったかもしれないし
ここまで、頭を下げ続けた人生ではなかっただろうなあ
と、思うことはあります。

今、夫も孫もいない静かな暮らしを満喫しています。
私という人間に合っている幸せの形なので
お殿様が早く亡くなってしまったことが
悲しく思う気持ちはあれど、寂しくないのでしょう。

相続、母の介護、どれもそのうちに終わるストレスですが
きっと、その後もなんだかんだあるんでしょう。

人生はあざなえる縄のごとし

むかしの人の金言ですね。

人生楽ありゃ苦もあるさ

こっちのほうが、生活サイズには合ってるかな。(笑)


忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳の専業主婦、4歳年上の夫と2人暮らしです。夫はステージ3の食道&下咽頭がん、私はステージ4の乳がんを罹患しています。夫婦でがん患者となりましたが、前向きに暮らしています。主に、夫のがん治療についての記録になりますが、日々起こるあれこれも綴っていきます。