2人に1人が、がんになる時代
自分あるいは家族が、がんになることは想定内とも言えるでしょう。

自分ではなく、家族ががんになれば
もちろん、サポートしていくことになりますが
そのときに適切に対応することがだいじです。

適切な対応とは、簡潔に言えば

甘やかさないこと

これに尽きます。

がんは、確かに重病ですし
治療の副作用が激烈ですから
傍で見ていると、気の毒になりもしますし
もちろん、心配にもなります。

しかし、ここで

安静にしていなくちゃ

と、勧めるのはご法度です。

見た目、様々な不調が出ていますが
それは終末期を除き、治療の副作用であって
がんという病気の症状ではありません。

つまり、治療が終わればなくなる症状ですし
医師は、その状態になることがわかっているわけですから
心配することはありません。

むしろ、筋力、体力が落ちることにより
予定していた治療を中断せざるをえなくなることや
筋力、体力を取り戻す困難さを案じるべきです。

ですから、がん患者が治療を受けて
目の前でヨレヨレしていたとしても
労わる程度にとどめ、少し無理をさせるように励ます必要があります。

寝ていたほうがいいよ

などとは、医師の指示がある場合を除き、言うべきではなく

ちょっと外を歩いてみようよ

などと、起き上がって歩くことを勧めるのがだいじです。

ということは、私がよーくわかっている、といいましょうか
私自身は、自分で自分に活を入れて
しんどい治療を乗り切ったんですけど
我が夫、お殿様は治療の前段階
胃ろうの造設ごときで、もう重病人になってます。

今日、様子を見に行くつもりですが
まだ寝たきりだったら、さすがに無理やりにでも起こさないといけません。
機嫌が悪くなるかもしれませんけど、これはまさに

愛のムチ

のはずです。

私自身、実はもっとも苦手な
根性とか気合とかってものが
最終的には、やはり必要です。

子供のころからナマケモノで
根性を出すのがめんどくさかったので
部活経験が一度もないままこの歳になりましたが
生死がかかれば、それなりに出せるものだと知りました。

お殿様にも、根性を見せてもらいたいものです。

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳の専業主婦、4歳年上の夫と2人暮らしです。夫はステージ3の食道&下咽頭がん、私はステージ4の乳がんを罹患しています。夫婦でがん患者となりましたが、前向きに暮らしています。主に、夫のがん治療についての記録になりますが、日々起こるあれこれも綴っていきます。