がんは、特効薬など、
こうすれば治るという治療法はありませんし
発生する理由も、まだ不明なところがあります。

それでも、生活習慣、遺伝、環境要因などが
ある程度関与しているとされています。

その見地から、食事や運動など
生活を変えることが、がん予防になるとされています。

食事は、野菜や果物から抗酸化物質をしっかり摂って
食物繊維や発酵食品で腸内環境を整え
加工食品や塩分が高いものは避けるというような
ごく一般的に、健康的とされているものです。

そして、早寝早起きをして、しっかり睡眠をとり
適度な運動を習慣にすることも推奨されています。

これらを、自分の生活にとりいれるようになったのは
劇薬に近い抗がん剤治療の効果が出て、ひと段落したあとでした。

その後、副作用がゆるめの抗がん剤治療に移ったあと
髪が生えたり、ボロボロになった爪や肌が回復したりしましたが
白血球数がかなり低いままだったせいか
すっかり免疫力が低下してしまい、体の不調が続きました。

これは、免疫力を上げなくてはいかん、と思い立ち
あれこれ調べてみたところ
免疫細胞の7~8割は腸内に存在していることがわかりました。

腸内環境を整えること=免疫力を上げることになるので
腸活に励むうち、健康と栄養についてあれこれ知ることとなり
体内に発生する活性酸素を除去する抗酸化物質も
積極的に摂るようになりました。

そして、免疫力を上げるには、代謝アップと筋力も必要なので
ジムに通って運動も始めるようになりました。

これらは、がん予防につながっていますが
実は、アンチエイジング法でもあります。

乱暴にいえば、細胞レベルで若返ることが
がんの予防になるということです。

お殿様(夫)とは、食事をかなり分けています。
目の前で、あれこれ食べている私を見ていて
それが、がんの再発予防だと知っていますが
まだ、自分も同じものを食べようという気にはなっていないようです。

運動の大切さを、説明もしていますが
まだ、自分が取り組もうという気にはなっていません。

過酷な治療を経験したら
「またあれをやるのは、いやだ」
という気になるのではないかな、と思っています。

激しい副作用を伴う治療を避けるには
再発予防に励むしかありません。
そう思い至ったとき、自分ができることは?
と、あれこれ考えて、食生活と運動に行きつくだろうと思われます。

食べられるようになるのも、運動ができるようになるのも
秋口になったころのはずですから、かなり先の話です。
そのころには、意識がだいぶ変わっていることでしょう。



忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳の専業主婦、4歳年上の夫と2人暮らしです。夫はステージ3の食道&下咽頭がん、私はステージ4の乳がんを罹患しています。夫婦でがん患者となりましたが、前向きに暮らしています。主に、夫のがん治療についての記録になりますが、日々起こるあれこれも綴っていきます。