稀覯本(きこうぼん)
- 意味:古書や限定版など、世間に流布することがまれで、珍重される書物
- 豆知識:「覯」の訓読みには「あ(う)」「み(る)」などがあります。
稀覯本って、具体的にはどんなもので、いくらぐらい?
と、ちょっと検索してみたら、朝ドラ「らんまん」の主人公モデル
牧野富太郎さんの著作「牧野日本植物図鑑」が
6万6千5百円という値で市場に出ていました。
貴重な初版本だそうです。
さわるのがコワいぐらい、貴重な本ですね。
買わんけどw
好感がもてる主人公
稀覯本ではなく、姉から借りた本を読みました。
アメリカの推理小説です。
高校生の女の子ピッパが、身近で起きた事件の真相を調べて行く話です。
主人公であるピッパが、とてもチャーミングな女の子で
読み終わるころには、すっかり好きになっていました。
続編があって、すでに借りています。
読むのが楽しみです!
好きな主人公
小説を読んでいて、主人公や登場人物を好きになると
その本が数倍おもしろく感じるようになります。
これまで、たくさんの登場人物のファンになってきましたが
かわいい男の子って、すぐ好きになっちゃいます。
かわいい男の子を書かせたら、右に出るものがない!
と、勝手に思ってるのが浅田次郎さんです。
この方の描き出す「かわいい男の子」は
かわいらしく、いじらしく、そしてたくましい!
代表作「蒼穹の昴」に出てくる「春児(チュンル)」は
貧しい家に生まれ、自ら望んで宦官になる人物です。
シリーズ通してずーっと出ています。
今、シリーズはもうすぐ第二次世界大戦というところです。
もうすっかり歳をとったチュンルが、どう生きていくのか
見届けたいなあと、切望しています。
もうひとり
浅田次郎さんの作品に「天切り松」シリーズがあります。
大正時代の盗賊集団に育てられた子どもが
老人になって、当時を語るという作品です。
この主人公「マツ」が、もうかわいくて、かわいくて。
盗賊集団の中でひとりだけ子どもだったので
昔語りをしているときには、
親や家族のようにしていた、仲間は
みんな先に逝ってしまっているはずです。
それぞれを見送ったときは、悲しかっただろうなあと
物語にまったく書かれていないところを想像して涙ぐんでしまうほど
思い入れが深くなってしまう、かわいい男の子でした。
5作品ありますが、もう続編は出ないのかな?
出たら買っちゃう!
この子も
男の子といっても、もう児童ではありません。
でも、私から見たら十分男の子なので
もうひとり紹介しておきます。
小野寺史冝さんの「まち」の主人公です。
作品中の名前は忘れちゃいましたが、
素朴で誠実、真面目・・・こう書くと
なんだか、つまらない人みたいに思えますが
信用できる人!と誰もが思うような主人公でした。
この「まち」は
地方から単身東京に出てきた主人公が
出会う人と、つながりながら成長していく物語でした。
小野寺史冝さんの作品に出てくる男の子は
たいてい、同じような好男子です。
読後感がいいので、どんどん読みたくなっちゃう作家さんです。
今回、姉から借りた「自由研究に向かない殺人」も
とても読後感がよい作品でした。
本を読み終わって、「いい話だったな~」と思えると
その続きが読みたくなりますので、続編があるとうれしくなります。
とはいえ、ドロドロした読後感がサイテーな本も
こわいもの見たさで読んじゃいますけどね。(笑)