馥郁(ふくいく)

  • 意味:よい香りがただようさま
  • 豆知識:「馥」には、「馥(かんば)しい」という訓読みがあります。

「馥郁とした香り」などと使われることが多い熟語ですが
厳密にいえば、二重表現になるのでは?と調べてみたところ
「馥」=かぐわしい「郁」=かんばしい
という意味を持っていて、どちらも香りや匂いを表しています。
その二文字を組み合わせた熟語の意味を説明するとき
「香り」「匂い」などの語が必要になっているだけであって
二重表現ではないそうです。

わかるような、わからないような説明ですね。(笑)
「馥郁」=かぐわしく、かんばしい(匂い・香り)
ということでしょうかね。

話す順序

「馥郁」について、ずらずら書いたことは
おもしろくもおかしくもなく、その上わかりにくいのですが
私としては、「へー、なるほど」と、思えるジャンルです。

「ねえねえ、・・・・なんだって~」
と、家にいるお殿様(夫)に話してみたくもなりますが
説明をしてみたところで、人の話をほとんどまったく聞いていないので
お殿様に伝わるはずありませんし、そもそも興味がないでしょうから
最初から、こういう話はしません。

お殿様に何かを話すときは、
ある程度、お殿様も興味があるだろうと思われることに限られ
さらに、「どう言えばわかるかしら?」ということも考えないといけません。

事例

最近、お殿様から、「大河ドラマの『どうする家康』、どう?」
と、聞かれました。
感想をあれこれ長々と話しても、途中で飽きちゃうでしょうから
何かひとつに絞って話そうと決めました。

「ひとつ」を選んで話すのならば
「賛否両論あるようだけど、私はおもしろいな、と感じている」ことではなく
「本多忠勝役の山田裕貴さんがステキなこと」を話したくなるというものです。
(個人の感想です)

でも、それを話すにも段取りが必要です。
「本多忠勝役の山田裕貴さんが、めっちゃステキなんだよ~」
と言ったところで、さっぱり伝わりません。

伝え方

私「『ちむどんどん』のノブ子ちゃんいたでしょう?」
殿「うん」
私「そのノブ子ちゃんのお姉さん、いたよね?」
殿「うん」
私「そのお姉さんの旦那さんのヒロオさん覚えてる?」
殿「うん」
私「あの人が、本多忠勝役で出てて、とってもステキなの!」
殿「そうか」
私「本多忠勝は、『真田丸』で藤岡弘、さんがやってた役だよ」
殿「うん」
私「かなり最後のほうまで死なないはずだから、ずーっと楽しめそうでうれしい!」
殿「なるほど」

これだけ言葉をつくしても、相槌は「うん」「そうか」「なるほど」のみ。
意味ないじゃん~!と、思いますが
そんなことを言っていたら、夫婦の会話が皆無になります。(笑)
コミュニケーションは、大切ですから
なるべく、わかりやすく話そうと思っています。

夫婦の会話

バイト先をあれこれ考えているお殿様が、
ハロワのセミナーから帰ってきて
駅で考えるとひとつ先にある〇〇ストアで、求人があったことを話してくれました。

〇〇ストアはチェーン店のスーパーマーケットで、
求人があったという支店は自転車で行くには便利ですが、
お殿様が通勤するとなると、電車を使うことになります。
そのとき、駅から徒歩10分近くかかりそうなので
ふたつ離れた駅が最寄り駅になる、
駅から徒歩1分の別の支店のほうが通いやすいよ
と、教えてあげたら
「へー、そうか」と、答えていました。

初めて聞いたような返事をしていましたが
以前、「〇〇ストアで働くのもいいかな」
と、お殿様が言ったときに、同じことを説明しています。
しかも、確か2回も!

まるっきり聞いてないことが、まるわかりなんですが
こんなこと、今に始まったことではありませんから
特に何も感じません。

本当に、そのスーパーで働きたいと思ったとして
そのとき、思い出すかどうかは、わかりませんが
とりあえず、必要な情報はその都度教えておこうと割り切っています。

人の話を聞いていないことをいちいち指摘したところで
指摘したことすら、どうせ聞いていないのですから、無意味です。(笑)

夫婦って、慣れ合いながら生活していくものなんですねえ。