劭美(しょうび)

  • 意味:美しい
  • 豆知識:「劭」=「つとめる・励む」という意味を持つ漢字です。

どのようなときに使う「美しい」なのかは、不明です。
ですから、練習しましたが使う機会はないでしょう。(笑)

読書

図書館で借りた本を読んでみたら
舞台となる企業のモデルが明らかに、
むかし仕事でかかわっていた企業でした。

ほとんどいい思い出がないどころか
いやな記憶しかないような企業ですから
読むのをやめようかと思いましたが
小説に罪はなしと、最後まで読みました。
でも、結局さほど面白く思えませんでした、
たぶん、その企業のイメージが悪すぎたのでしょう。

かかわっていた当時、フリーランスで働いていましたので、
雇用主であった企業側の人々は、たいへん威張っていました。

その企業とのかかわりは長く、四半世紀ほど仕事をしましたが
平成期、どんどん斜陽になっていった業界なので
リストラされた人や、年収が下がった人なども多くいて
それらの風聞に接するたび

ざまーみろ

と、思っていました。

人としていい死に方しないだろうな
と、思うことが山ほどありましたので
そんな意地悪な感想を抱いちゃってたんですよね。(笑)

フリー哀史

その業界は、フリーランスで働く人が山ほどいました。
特に親しくしていた人はいませんが
仕事で同じチームとなったフリーの者どうしが集まって
お互いの扱われ方を、ポツポツ話したこともありました。

そんな雑談の中で聞いた話ですが
やはりフリーで働いていた人が過労死したそうです。
それを聞いた、企業側の担当者は

あなたは、急に死んで穴あけないでね。

と、だけ言ったとか。

せめて、悼む言葉をひとことでも述べるとか
「体に気を付けてね」と言い換えるとか
そういう配慮が、まったくなかったことに
改めて、あきれてしまったと言っていました。

企業側の理屈は、常に

文句があるなら別の人に頼むから!

これですから、さからうことは許されませんでした。
でも、それはどこの業界でも同じことですよね。
社会のどこでも、上下関係なんて、そんなものでしょう。

私がいちばん驚いたこと

企業側の人々から、あらゆるハラスメントを受けつつ
耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、働いていましたので
たいていのことには動じなくなっていましたが

これはひどい!

と、思ったことがありました。

企業の社屋内で、デスク前の社員と話していたときのことでした。
物流関係の会社の方が、社員たちの間を集荷して回っていました。
その日集荷担当、40代~50代と思しき男性に
私が話していた20代女性社員が

これ、持ってって!

と、デスク下にあった段ボールを足でけって渡していました。

親の顔が見たい

って、こういうときに本当に思うんだな
と、心底あきれ、うんざりしました。

おじさんなら、おばさんならいい、ということではありませんが
こんな小娘のときに、権力を持って威張ることを覚えてしまったら
あとで、きっと苦労するだろうなと、思ったものでした。

その後、どうなったか知りませんが
その業界は、今も下降線をたどるばかりですから
業績がよくて、笑いがとまらない
ということは、たぶんないでしょう。

むしろ知る限り、度重なるリストラで
残った社員の仕事量は増えるばかり
給料は減るばかりだとか。

おごれるもの久しからずとは、よく言ったものです。

威張る人

どんな集団にも威張る人というのはいますが
主従関係だったり、元請けと下請け関係だったり
力の配分が100:0の関係は、たいへんです。
ドラマ「半沢直樹」でも、銀行と町工場とか
上司と部下とか、過酷な状況が描かれていましたし。

会社員であれば、社内に倫理委員会のようなものがありますが
フリーで働いていると、企業内の倫理は適用されません。
セクハラやパワハラがあっても誰も守ってくれません。

いわゆる「自由業」と呼ばれるジャンルだったせいか
フリーで働いていることを、うらやましがられることも多々ありました。
実際、働けば働いただけ収入が上がる面白みはありましたが
その分、労働時間はとんでもないことになりますし
仕事を失ったときにも保障はありませんから、不安定です。

ただ、世間のイメージは自由業=自由
というものでしたが、まったくそんなことはありません。

当時、完全に自由で誰にも頭を下げることも
威張られることもない自由業って?
と、あれこれ考えて、ひとつだけ思いつきました。

それは、絵を描けばすぐ、言い値で買う人が現れる画家です。
今でいうなら、バンクシー。
やってることは、公共物破損のはずなのに
どこでも落書きが称賛されていますよね。

画家とか、ほかの芸術家も自由そうに見えますが
上記の域にいかないと、宣伝をしたり、売ってもらったりするために
妥協や譲歩を迫られることもあるでしょうし
某かの約束=締め切りみたいなものも、きっと設定されるはずです。

それらから解き放たれ、自由奔放にふるまえる職業は
きっと、そう多くないでしょう。

みんな、歯をくいしばって働いているんですよね。
お殿様(夫)も会社員の苦渋を思う存分味わっています。
とりあえず、私はそっち側からイチ抜けできて、幸せです。(笑)

忘れん坊将軍

昭和39年生まれの59歳、専業主婦です。 新幹線、首都高速、武道館などなど同い年のものがたくさんあります。 還暦目前のせいか、あれもこれも忘れてしまう困ったちゃんです。